さくっと読めるもの。







四年。
現パロ。



「見ろ喜八郎!どうだ私のこの華麗なる命中率!ビューティホー!さすが私!」

「すごいすごい」

「なはははっ、そうだろうそうだろう!もはやこの地において私を上回る名手などいなかろうな!やはり生まれ持っての才能というのはあるのだな、何をしても完璧にこなす…そう私は平滝夜叉丸!この美しさに加え何事にも秀でているなんて、私って本当に罪…!」

「次の家イベント」

「ネタバレをするな!まぁたとえ何が来ようとも私を脅かすことなどできんがな!さぁ来い化け物!」

「そいつアイテムないと倒せないよ」

「なにおう生意気な!この私の手を煩わせるなど笑止千万!今すぐ宇宙の塵にしてくれる!」

「それ舞台はヨーロッパだけどね。そこのカウンターは連打」

「地球は宇宙の一部だッ!食らえ私の不戦敗記録…!!ぬぉおおおおお!!」

「るッさいぞ平滝夜叉丸!たかがゲームで熱くなるな鬱陶しい!」

「黙れ田村三木ヱ門!!この面をクリアしないと○が私と話してくれんのだ!」

「あんなオタクに踊らされてるなんてバカかお前は!」

「○はバカじゃない!ゲーマーだ!」

「お前だよバカは!!あああ話が通じないからいつも以上にイライラするううッ!!」

「オタクとまともに会話しようとするとそうなる」

「私はオタクじゃない!麗しく健気な恋する男子だ!」

「気持ち悪い!お前もう喋るな!!」

「健気な恋する男子って、○君が熟読してる少女漫画の台詞だよね」

「やっぱりお前オタクじゃないか!中学生男子が少女漫画読むな!!」

「ナルシストでオタク」

「美しくて俗物的知識も豊富なんてこの世の奇跡!素晴らしいなぁ私は!」

「人の話聞かないところもオタクなのかな」

「それは元々」

「見ろ!見ろ喜八郎!クリアしたぞ!これで明日は○と話に花を咲かせられる…!!」

「○ゲームの話しかしないけどね」


「ところでタカ丸さん。なんで少女漫画に出てくる台詞知ってるんですか」

「………あはっ☆」







ゲーマーでオタクな主人公にぞっこんラブな滝夜叉丸とその仲間たち。
滝はゲームが好きなわけではなく、主人公が好きだから共通の話題を得るためにゲームを一生懸命やる。乙女。
喜八郎は進むのが早い。アイテム任せで敵を叩く。オタク色あるけど有名どころにはあまり興味がない。
タカ丸はオタクじゃないけど広く浅い知識。

三木ヱ門が一番一般人。オタクというよりマニア。