(♂夢/忍卵/三反田数馬/幽霊)
影が薄くて忘れられやすい数馬と、幽霊で存在を知られることすらない少年。
数馬が当番の時に医務室の隅っこにぽやんと座っていた主。それに気付いて「君、どうしたの?具合悪いの?」と話し掛ける数馬。ファーストコンタクト。お互いを認識。
主は自分を可視する数馬に懐いてついて回り、数馬は(主は周囲には見えてないため)やりづらそうにして困るも、常に自分を認識しながら一緒にいる主が嬉しい。
ふと疑問に思う数馬。
「何か未練があるの?」
首を傾げる主。
「わかんない」
二人で始まる主の未練探し。
いろんな哀しみがあって涙するけど、数馬は主以外に見せられない涙。自分のなかに押し止めて誰にも話すことなく自分の心の中で大事に受けとめる。
やがて想い合って触れ会えなくてもどかしい日々のなか通じ合って、主が成仏した後も数馬の心の中に生き続けてればいい。