遊びに来た遠距離恋愛






(♀夢/英雄学/相澤消太/『相澤消太と遠距離恋愛』の話)





「それくらい自分でやれ」



「イレイザーがあんな慌てて帰る時は、コレが来た時しかねえぜ」
「え!?相澤くん、恋人いるの!?全然知らなかったよ!」
「いるんすよこれが!




「やあ、おかえり」


「しょーたくん、ベッドシーツ変えた?」

「変えてない」

「の割には綺麗に使ってるね」

「使ってない。寝袋で寝てる」

「なんでベッド買ったの」

「お前が来た時用だ」

「へえ。別に床でもいいのに。優しいねえ」









ヒーロー科にしては地味で、目立つところがない奴だった。個性は移動手段で、積極性もない。協調性はあるがのらりくらりとした性格故に緊張感のない女。クラスの中心と言うよりは、隅で中心を眺めているポジション。


「相澤くん」

「だってもう相澤くんで定着したし。別に呼び方変える必要ないでしょ」

「あとそのあだ名、相澤くんは好きじゃないだろ。だから呼ばない」