僕らの幸せ
2012/01/21 03:07
□ディエジョニ
ちゅ、とかわいらしい音が部屋に響く。
伏せた瞼を縁取る睫毛はふるふると揺れている。
(…かわいい)
なんだか込み上げて来るものがあって、顔中にキスの雨を降らせた。
「ジョニィ…かわいい…」
「ん、ん。ちょっと、くすぐったい」
ふふ、と笑うジョニィを愛しそうに見つめて今度は深く口付けた。
柔らかい髪の毛を撫でながら、何度も何度も角度を変えて唇を奪う。
ぎゅう、と抱き締めると抱き締め返してくる腕、
幸せそうな笑顔、
悲しみの涙さえも、
(全てオレものだ。)
「ジョニィ、好きだ」
「…ん…僕も」
「…オレは世界一幸せな男かもしれん…」
「もー何それ」
変なディエゴ、と呟いてディエゴの胸に頬を擦り寄せる。
キラキラと見上げてくる青い瞳にくらりとしてしまう。
(嗚呼、
やっと結ばれることが出来た)
ディエゴの頬を涙が一筋伝っていった。
ーーーー
多分何巡もしたあとの世界
ラブラブでもいいじゃない…!
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