男は狼なんです
2012/04/05 02:02

□ディエ→ジョニ(現パロ)

※ジョニィの足が動きます。

俺とジョニィ・ジョースターはルームシェアをしている。
もともと家が近所で幼馴染みだったため、親同士が勝手に決めてしまったのだ。
俺としては悪くない、むしろ喜ばしい。
幼い頃からこのワガママな幼馴染みが好きだった。
奴は全く気づいてないが、夜中にそっと部屋に忍び込んでキスをしたこともある。

今日は珍しく二人ともバイトも用事もなく、二人だけでゆっくりと過ごせる日だ。
おとなしく雑誌を読んでいるジョニィの邪魔をしないように、後ろからそっと抱きつく。
文句を言われるかと思ったが、なにも言われなかった。
今日は機嫌がいいらしい。
ぎゅ、と少しだけ力をこめて肩に顔をすり寄せる。

(…ジョニィの匂いがする)

俺はこの匂いが好きだ。
クンクンと鼻先を押しつけて匂いを嗅ぐ。
チラリと覗く肩に思わず噛みつきたくなって、やめた。
ここで噛みついたりしたら確実に部屋を追い出される。
久しぶりに二人きりになれたんだ、まだ離れたくはない。
だが、髪の毛に埋もれている耳や、首筋、そして肩と全てが性的で、段々と自分の心拍数が上がっていくのがわかる。

こいつは俺が本気で好きだとわかっていない。
だからきっと何もしてこないと油断しているんだろう。
男は狼だって習わなかったのか?
まあこいつも男だが。

(……やばい、)

はあ、と熱い息を吐いてジョニィから離れる。
すると、突然離れたことを不審に思ったのかジョニィが声をかけてきた。

「…ねえちょっと君、顔赤くない?」

大丈夫、と額をコツンと当ててくる。
見上げてくる瞳に俺の中の何かがぷつりと切れた。

衝動的に、目の前の唇に噛みつくようなキスをする。
もう十分だろう?
散々待たされたんだ。
ぬるりと舌を入れて口内をかき回す。

「んぐぅ…っ」

「は…ジョニィ…」

「…っ何すんだよ!」

ドンッと胸を押され、口を離す。
つうっと糸をひいてジョニィの唇を濡らした。

「…ジョニィ…お前が誘ったんだからな…」

「なに…言って…」

体を引き寄せ抱き締めるとジョニィが小さく悲鳴をあげた。

「…君、何で…勃って…うわっ」

言い終わらないうちにそのまま床に押し倒す。
怯える瞳に背徳感で背筋がゾクリと震える。

「……好きだ、ずっと好きだったんだ」

ごめん、と囁いて俺はジョニィの服に手をかけた。


(可哀想だけれど、もう止まれないよ)



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