だって大事な君だから
2012/02/17 23:26
□ディエ→(←)ジョニ(現パロ)
周りから見たら、ジョニィがDioの野郎に執着しているように見えるかもしれないが、俺からしてみるとどちらも同じくらい執着していると思う。
今だって些細なことで言い合いをしているが、仕掛けたのはDioだ。
ジョニィには、俺から散々「嫌なら近づくな」と言ってあるから最近は大人しくしていた。
それを奴は面白く思わなかったんだろう。
わざとちょっかいを出してジョニィをキレさせて楽しんでいる。
…これはもう誰が見ても分かると思うが、(残念ながらジョニィにはこれっぽっちも伝わっていないが)小学生の男子が、好きな子に意地悪をしてしまうのと一緒なんじゃあないか?
Dioの奴もどことなく嬉しそうだし…まあ、ジョニィは迷惑しているみたいだが。
と、思っているうちにも喧嘩はエスカレートしていく。
そろそろ止めてやらなきゃいけないな、と思う反面、間に入った時のDioの目がそれはそれは恐ろしいのなんの。
男の嫉妬は醜いぜ〜、なんて軽い調子で言ってやりたくもなるが、本気で恐竜化して襲ってきそうなので黙っておく。
「おいおい、おたくらいい加減にしろよ〜」
「だってジャイロ!!こいついちいちムカつく事言ってくるんだ!!!」
「ジャイロ・ツェペリ貴様は黙っていろ!!!!」
ギッと睨んでくるDioが、おもちゃを取られたくない子供のようで少し笑えた。
Dioの気持ちはとっくに分かっている。
ジョニィが好きだってことは本人以外にはきっとバレバレだ。
だけど、ジョニィは大事な親友だから、まだあいつには譲ってやらない。
俺はニョホホ、と笑って、ジョニィを抱え退散した。
Dioは追いかけてこようとしたが、ホット・パンツに捕まり何か怒鳴られている。
(ざまあみろ、だ。)
逃げる途中、腕の中でギャーギャー騒いでいるジョニィが、少しだけつまらなそうな顔をしていたが俺はわざと気づかないフリをした。
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ジャイロ視点で書いてみた。
ジャイロとジョニィの親友以上恋人未満な関係が大好きです。
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