物語の世界説明 | ナノ


 はじめに世界観魔道



ここでは『碧い花の咲く場所』『鈍色の空の果てに』『白い宝石を描く』の世界について説明します。
この三作はすべて、同じ世界、同じ時代のお話です。ゆえに、直接的に物語の展開に影響を与えることはなくとも、少しずつ関わり合っています。

どれかひとつを読まないでいると他が分からなくなるということはないように、いちおう考慮しています。が、角度が違うと全く異なって見える世界や、繋がっていないようで実は見えない糸で繋がる人の縁なども、他作品によってお楽しみいただけるかもしれません。

ではでは、少しでも興味を持って頂けた方は
どうぞどうぞ
秋音ワールドをご堪能あれ。
秋音より




この世界は私たちの住む世界とは異なる理によって動く世界。いわゆる異世界。

この世界では、大気は魔法に満ちている。この大気中に溢れる魔法を魔気と呼ぶのだが、植物や動物、あらゆる生物はこの魔気に影響を受けないよう、自らが体内に魔力を持つことで身を守っている。
人間もまた例外ではなく、どんな小さな赤ん坊でも、その命が始まるとともに魔力を身に宿す。

以上の理論は近年の魔道研究によって明らかとなったもの。しかしそれより以前は、全ての魔法現象は女神信仰によって理由付けされていた。
なお、女神信仰は現代でも盛ん。女神の創世記による王家が権力を持つ国はまだまだ多々存在し、教会も世界全体で大きな力を奮っている。ただし、昔と比べてしまうとその衰退は否めない。

 

・・・ウェスタリア王国・・・
世界最大の大陸に位置する大国。
王権は現存するが、魔道研究の先駆である魔道学協会が力を持つため、他国と比べて早々に近代国家として確立した。
とはいえ、構造的な最高権力者は王家。その下に貴族院があり、さらに下に政府三大組織と呼ばれる魔道学協会、教会、国家軍が続く。ただし実質的に政治的権力を握るのは、この三大組織といって過言ではない。

 魔道

近年確立された魔法科学についての学問体系。魔法を理論付けて説明しようとする。代表的な団体としては魔道学協会が挙げられる。

魔道研究により、魔気と魔力を使ったエネルギー文明が大きな躍進を遂げた。
日常使われる魔道灯(魔道による電気)などをはじめとし、自動車や鉄道、飛行船などの輸送機関の発達も、この魔道研究の恩恵である。



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -