[狂気舞ウ舞台ニ立ツ壊レタ人形](1/3)


 


ずっと抱えていた想いが通じ合って、彼を愛して、







愛して愛して愛しすぎて…そして愛されて……














止められなくなったこの想いは、今までのような純粋な愛から形を変え、狂おしい程の愛情にまで堕落(へんか)した。





ねぇ、一君。





































君は、僕のお願い………叶えてくれる?





+++++++





――チャキ…


「……総司、これは一体何の真似だ」


背後から首筋に刀を添えられた一君は、振り向く事なく抑揚のない声で僕の名前を口にした。
気付かれないように気配は消していた、それでも彼はこんな事をした人物を僕だと的確に言い当てた。

…それが、僕への愛故にわかったのか、こんな馬鹿げた事をするのは僕ぐらいだと思ったのかは、判断しかねるけど。


「……最近ね、君を見てると…心がざわつくんだ」


俯きながら僕は一君に言葉を紡ぐ。
自分では感情を込めないように話してるつもりだけど、堪えきれない一君へ向く感情が僕の声を震わせてしまっている。
それでも僕は、気にせずに話を続けた。


「一君が僕にだけ見せる笑顔は好きだよ。でも、土方さんに従順な所とか、左之さんや平助と仲良く話してる君を見てると、苛々するんだ。……一君と話してる相手を僕が出来る一番残酷なやり方で殺して、一君を閉じ込めて、一生僕だけを見て生きてほしい。一君を誰にも見せたくない、誰も見てほしくない…僕だけと話してほしい、他の人と話なんてしないで、そんな風に考えちゃうんだ…っ!!」


君への愛は果てしない程に狂おしくて、時に愛憎へとも変わってしまう。

そんな壊れた僕が導き出した、唯一僕が身を守る術が…これなんだ。



「一君を殺せば、君は一生僕だけのものになるでしょ?誰とも話す事も会う事もない。ずっと僕だけの一君になる」


――だから、死んで。



そう続けようとした僕の方を向き、一君は妖艶に微笑んだ。











「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -