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ぬら孫×青エク




派手な女物の着物を羽織り、深紅の髪をたなびかせた青年は魔神の落胤の少年が佇み見上げているのを気づくと、微笑んだ。

「初めまして、奥村燐。一応君の兄だからよろしく……え、俺に兄なんていないって?ああ人間の"兄弟"の定義は悪魔のそれとは違うんだっけか」

その正体は火の王イブリース、魔神の息子であり悪魔の王でありながら物質界に留まり続け妖怪の長と盃を交わした。
自分とは正反対の焼けるような赤い瞳に燐は思わず見入ってしまった。

「悪魔と妖怪は本質的には異なるが人間にしてみれば似たようなもんだ。夜を好むし、悪しきことがありゃ大抵人外の者のせいにしとけばいい。オマケに祓い方は変わんないんだから」
「強いて言えば妖怪は悪魔よりも……暖かいかな」

祓魔師の一団がそこを訪れたのはある男の企みだった。

「どうですか、末の弟は」
「アンタと違って素直で可愛いよ、兄上」
「彼は火の王でありながら魔神の青い炎を受け継がなかった、兄さんを妬んでいない筈がない」
「勿論妬んださ、馬鹿みたいに口を開けて寝てる餓鬼みたら捻り潰してやろうかと思った。鯉伴の野郎にぶっ飛ばされたけどな」

青年が妖怪任侠に籍を置く理由はただ一つ、現在跡目を継ぐ少年の父親に惹かれたからだ。
既に亡きその男の息子、リクオは幼き頃から青年を兄と慕い続けてきた。

「あの人は組を、親父を裏切るわけがない……絶対に裏切らねえ!」

人と悪魔、そして妖怪の思惑が交差するとき、全てが動き出す。




オマケ
「思ったんだけどよ、雪男とリクオって声そっくりだよな」
「それは中の人の事情ってやつだよ兄さん」





※設定
・男主で魔神の息子、八候王火の王イブリース(和名あり)
・年齢は燐<<(二百年以上)<<夢主<メフィスト
・歌舞伎の女形役者に憑依しているので見た目は果てしなくいい
・江戸時代に鯉伴と友人になり、いろいろあって組に入った

ぬらりひょんとメフィストは知り合いだといいと思います、いろいろやりやすいから。
奴良さんちの総代表三人ともとか中の人同じ率ェ……





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