「えっ!?リーダー結婚!?」

「えっ!?」

「うわー!一生しないと思ってたよ!」

「お、俺も……!」

「ペッシも!?だよねー!でもリーダー好きだったからめでたいわ!」

「えっ!?」

「ん?」

「リーダーが好きだったの?」

「え?好きだよ」

「……ギアッチョのことは良いのかい?」

「なんでギアッチョが出てくるの?関係なくない?」

「なくはないと思うけど……。あ!俺、アニキに報せてくるよ!」

「え?プロシュートも好きなの?意外〜」

「えっ!?そうかな?」

「うん。でもそうなら報せた方がプロシュートも喜ぶよ!いってらっしゃーい!」




「Congratulazioni matrimonio!!」

「おめっとさん」

「まさかリーダーがなぁ……おめでとう」

「相手はどんな女だ?」

「まさか堅気か?」

「リゾット、リゾット、リゾットよォ〜俺たちに一言も言わねぇなんざ水臭ェことするじゃあねぇか」

「……何のことだ……?」

「あ?結婚のことだろうが」

「……俺の?」

「ああ。するんだろ?結婚」

「……いや……」

「ハァ?」

「どういうことだぁ〜〜〜ッ!?」

「……ペッシィ!!!!」

「携帯見ながらあの子がそう言ったんだよぉ!リーダーが結婚するって……しないと思ってたけど、好きだから嬉しいって言ってたからうちのリーダーに間違いないと思って……」

「ちょっと待て!!アイツ、リゾットのことが好きなのか!?」

「ギアッチョ、フラレたな」

「ウルセー!クソジジイ!……ペッシ、それからアイツ他に何か言ってたか?」

「えっと……俺もギアッチョのことは良いのかって聞いたら“なんでギアッチョが出てくるの?”って……」

「あーらら……」

「……」

「ギアッチョ、女は他にもいる」

「そーそー!ソルベの言うとおりだよー。孔さえありゃ女なんてどれも同じだよー」

「フラれたばかりの男にそれはねぇだろ……しょうがねぇなぁ。飲んで忘れちまえよ、な?」

「……ギアッチョはアイツのことが好きだったのか?」

「リゾットよォ気付いてなかったのかよ。一目瞭然じゃあねぇか」

「俺はてっきりもうデキてるのかと思ったぜ」

「ただいま戻りましたー!!……え?何の集い?」

「おい」

「あ、リーダー!任務無事完了です!フフン、どうです?私だってひとりで出来るんですよ!」

「俺が結婚すると嘘をついたのはお前か?」

「えっ!?リーダーも結婚するんですか!?マジで!?」

「……も?」

「他にもいるのか?」

「バラエティー番組に出てるアイドルグループのリーダーが結婚するってネットニュースに出てました!」

「……」

「あ、ペッシから聞いたけどプロシュートもそのグループ好きだったんだね」

「……ペッシィ!!!!」

「ヒィ!!」

「オイッ!!」

「うわ、ギアッチョ。どうしたの?酔ってない?」

「オメー……散々人に愛してるだの頼りになるだの結婚するだの言っておいてよくもこのギアッチョをコケにしてくれたなァ……?」

「なんで怒ってるのか解らないけどコケにした覚えないよ」

「嘘つけ!!リーダーが好きなんだろーが!俺のことは関係ねぇんだろ……ッ!」

「だからそれはアイドルグループのリーダーのことだよ。ギアッチョと比べるものではないでしょ」

「比べる価値もねぇってことかよ……ッ!」

「話が通じない……相当酔ってるなぁ……」

「しょうがねぇなぁ。酔っ払いにも解るようにはっきり言ってやれよ」

「やだよ!みんな聞いてるじゃん!」

「どうせみんなお前らが両想いなのは解ってんだから今更だろうが」

「私の!気持ちの!問題!」

「俺の気持ちはどうでも良いのかァ〜〜〜?」

「うわ、面倒くさい」

「元はと言えばお前がペッシを勘違いさせたのが悪い」

「このッ!モンペジジイ!!」

「なァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

「あぁもう!私が本当に好きなのはギアッチョだけだよ!これで良いでしょ!?バーーーーーーーーーカ!!」

「良いわけあるか!!バカはテメェだ!!!!俺の方が!!好きに!!決まっとるだろうがッ!!」

「ディ・モールト!!」

「……帰るか」

「そっすね」

「くだらねぇ」

「しょうがねぇなぁ」

「酒が勿体ねぇな、ジェラート」

「ああ飲むか、ソルベ」

「……ほどほどにしておけ」





製氷機と瞬間湯沸し器 その7

結婚祝いパーティー改め両想い祝いパーティー

2019/10/01〜2019/10/31


午前零時の談話室にて



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