「おい、お前ら。暇だろ。付き合え」
「プロシュート!」
「ペッシは?」
「今、潜らせてる」
「ああ……なるほど」
「それで構う相手がいないからあ痛たたたたたッ!」
「プランツォでも奢ってやろうと思ったが……可愛げのねぇ妹分だ」
「あっ兄貴〜ッ!ヤダな〜ッ!そんな後輩の冗談真に受けちゃ嫌ですよぉ!ネッ!何食べます?やっぱりステーキとか食べちゃいます?」
「オメー、どうせ高い肉食っても味分かんねぇだろーが」
「失礼だな!そんな事言うギアッチョこそ分かんないじゃん」
「分かるわボケ」
「私だって分かるもん」
「おい、お前ら。いい加減しねぇと本当に連れてかねぇぞ」
「あっ待って行く!」
「んで結局ステーキ屋に決まったのか?」
「いや、今日は魚介の気分だ」
「さっきの俺らの会話何だったんだよ!」
「お前らが勝手にじゃれ合ってただけだろ。おら、車出せや」
「クソッ!」
「奢ってもらえるなら何でもいいや〜!」
「港の方へ行け。上手い魚を出す店がある」
「へぇ〜。あんまりそういうとこに行きそうにないのによく知ってるね」
「ペッシの実家だ」
「えっ!?」
「冗談だ」
「判断できねぇ情報を真顔で言うなよ……コイツ、馬鹿だからすぐ信じるぞ」
「馬鹿ってって言うな!」
「好きな女の事を馬鹿にするような男にしたつもりはねぇんだがなぁ……」
「オレだってオメーに育てられたつもりはねぇよ」
「実際プロシュートっていくつなの?」
「あ?25」
「えっ!?」
「えっ!?とは何だ、えっとは」
「だからッ!騙されるなと言っとるだろーがッ!」
「えっ!?それも嘘!?」
「さぁどうだろうな?年齢なんか二十歳超えたら見た目が決めるんだよ」
「カッコイイ〜ッ!」
「騙されてる騙されてる!」
「妬くなギアッチョ」
「妬いてねぇッ!」
「おい、そこだ。あの赤い看板の店だ」
「わ〜!地元で人気って感じの良いお店だね!」
「あ、アニキ!来てくれたんですかい!?」
「よぉ、ペッシ」
「えっ!?」
「マジだったのかよ……」
「わ〜みんなで来てくれて嬉しいなぁ」
「……ここってペッシの実家だったんだね」
「えっ!?」
「えっ!?」
「違うのかよ」
「…オイラ、今任務中でここで働きながら張り込みしてるんだ。だからお店の人たちには内緒にしていておくれよ」
『やっぱり嘘じゃあねぇか!!!!!!』
「そう言ったろ」
製氷機と瞬間湯沸かし器 その19
エビとイカたっぷりの魚介トマトソースパスタ美味しくご馳走になりました
2020/10/04〜2020/11/02
冗談だってホンキにしないで