SP/かいふく(クラサメ×エミナ/R18) | ナノ




SP/かいふく(クラサメ×エミナ/R18)

つかれたときは、エミナが欲しい。



「疲れたときは甘いものに限るネ。」
なんていったのが間違いだったのかも。
数分前まで、エミナはホワイトチョコを味わっていた。
が、何がどうなってこうなったのか。今は、クラサメとベッドの上、しかも、白の下着姿で。

「疲れたときは、エミナが欲しい。」
「ワタシは、甘いもの代わりですかー?」
冗談交じりに返したら、返ってきたのは優しいキス。擽ったそうに笑って、エミナはクラサメの髪をくしゃくしゃに掻いた。
甘い戯れを楽しんでいたら、いつも以上に厳しい顔をするクラサメに首を傾げた。

「エミナが一人でしているところが見たいんだ。」
恥ずかしいから、嫌だよ!とは言えないくらいの熱い視線にエミナは根負けした。
お気に入りの白レースのブラを前屈みになって外す。クラサメに、見られるのは嫌いではない。苦しかったブラから解放された乳房がたぷっと上下左右に揺れて誘う。
しかし、忍耐力の有るクラサメは振動を見つめるだけで触ってはこない。じれったい視線に泣きたくなりながらも、エミナは乳房を掴んでクラサメがするように揉んだ。
「はっ、ン…ふ……。」
不思議なことに自分で揉んでみても、クラサメが毎度くれる刺激には追いつかない。
オカシイなと眉を寄せて激しく揉んではみるものの、貫くような快楽は未だやってこなかった。反射的につぷっと乳首は立ち上がる。舐めてとちろりと視線を送って見ても彼は仏頂面のままだ。
「一人じゃイヤだよ。」
暗に愛撫してくれと仄めかすのだが、クラサメは首を縦には振らない。
この状況を楽しんでいるのだと、雄のねっとりとした視線に雌の部分が気付いた。

「胸も、下も触るところを見せてくれ。」
普段よりもずっとずっと甘い声に、誘導されるがごとくエミナの指はショーツの中へと迷い込んだ。
触れなくてもしっとりと割れ目が濡れていることが分かる。
クラサメがしてくれるように、クリトリスの皮を剥いて直接くにくにと指で刺激を与える。
割れ目がいよいよ本格的にぐっちょりと湿ってきた。自慰をしているからという訳ではなく、感じてしまっているのはクラサメに見られているからだ。
体中が熱くて仕方ない。スイッチが入ったように細い指をくぷりと膣に入れて浅い個所を掻き混ぜた。
「ふっ、ん、ああっ、クラサメ、きもちい。」
薄いショーツが邪魔だと感じるとずり下して、ねっちゃりと愛液のこびりつく割れ目を指で開いてクラサメへと見せつけた。
下腹部が熱くなって、恥部の奥深くから愛液を送り出す。雄のペニスを欲するそこが濡れるのは早かった。

「おまんこみてぇ?」
「見てる。濡れて、内股までびっしょりだ。いやらしいな。」
「クラサメの、ほしい。ワタシ、指じゃ、足りないのっ。ふうっ。」
細い指では足りないと指を2本ほど増やして関節まで入れ込んで、くちくちとなるべく奥を刺激する。
指を増やせど、根本的にはクラサメが足りないのだ。こぷりと溢れる愛液を指に絡め取ってクラサメに見せつける。
「私の愛撫がなくともイケるだろう?」
透明な愛液に視線を向けると、クラサメはその細く震える指を手にとって咥内へと招けばちゅくっと音を立てて唾液交じりに吸い込んだ。
「ダメぇ、自分じゃやだ。クラサメのおちんぽじゃないとイケないっ……。」
ズボン越しに勃ちあがる肉棒に視線を向けて、これから与えられるであろう刺激を想像して膣奥が震えた。
何でもするから、早くそれが欲しいと。エミナはクラサメに懇願の視線を向けた。

「おねがい。だいすきなの。」
ズボン越しに掴んで荒々しく揺さぶる。
大好きだと言われて、ノーと答える男はいない。




「ふあっ、あっ。指より、すきぃ。あっ、欲しかったぁ。」
太くて硬いペニスを待っていた肉壺はきゅうっと竿に吸い付いた。お互い生の感触が全身に伝わって結合部は悦びに震える。
「あっ、んんっ、ああ、突いて。奥、ぐちゃぐちゃってぇ。」
「エミナ……、欲しいのは私の身体だけか?」
膣奥まで亀頭が侵入してきているのが分かる。繋がったまま、彼は一向に動いてくれない。
くしゃくしゃの恥毛が重なり合って、くすぐったい。
全身を紅潮させて次の刺激を待っていたエミナだったが、ぼんやりとした意識の中で聞こえてきた意外な言葉に目を丸めた。
言葉よりも先に、首を横に振って違うと伝える。
「ちが、クラサメだから欲しいの。大好きよ。」
寂しげに言う姿が子供のようでエミナははそれが愛しくて仕方なかった。腰に細い脚を回してぎゅうっと引き寄せる。クラサメの唇を指先でなぞれば重ねるだけのキスをした。

静寂の中で、結合部はどちらのものか分からないくらいに脈動が速まって溶け合っている。
刺激が欲しいのは同じだった。
「動かないと、おかしくなっちゃう。」
クラサメの首筋を舐めて、ちゅっと音を立てて吸い上げる。エミナは挑発的な視線を向けると、竿に肉棒を擦りつけながらゆるゆると腰を揺らした。
「おかしくなれば、いいッ。私しか、見えないくらいにな。」
生暖かい膣肉を感じていたクラサメは、快楽の合間を縫って途切れ途切れに呟いた。柔らかい尻に指を食い込ませて掴むとずちゅずちゅと音を立てて揺さぶり始めた。
「ああっ、クラサメしか見えてないよ!ンンっ、奥、おちんぽ、奥まで届いて…ッ!!」
これ以上、深みに嵌らせてくれるなと首に手を回すと広い背中に爪を立てた。
「奥、ぐちゃぐちゃに突かれるのが……お気に入りだろ?」
満足のいく彼女の答えと、ぴりっと感じる背筋への刺激に眉を寄せて快楽に悶えるエミナの表情に肉棒を膨らませた。
滑らかな感触の肌に己の痕を残す様に強く触れて、肉棒を膣奥まで挿入するとぎりぎりまで引き抜く。ねっとり絡み付く愛液と、狭い膣肉に呑みこまれる感触。
エミナだけでなく、クラサメも強い快楽に身を震わせていた。
「クラサメの、おちんぽ奥まで、届いてきもちいよ。あっ、あっ、ね、きもちいい?」
力強い律動に必死について行こうとエミナも力を振り絞ってゆるゆると腰を動かす。与えられてばかりなのではないかと心配になれば、クラサメの頬をなぞって乳首に触れて摘まみ上げた。
「ああ。感じ過ぎて、おかしくなりそうなのは私の方だ。」
思いもよらぬ乳首への刺激にぴくりと反応すると気持ちよさそうに目を細めて、くぐもった声を上げた。
偽りのない言葉と、声にエミナはそれだけで全身に熱が回る。
「っ……ッ!えっち、大好き。」
乳首を爪でいたぶって、腫れ上がった睾丸を掴むとくにくにと強く揉む。肉棒だけでない刺激に、クラサメの快感はいつも以上に高まっていた。

「ッ、はぁッ、エミナ……。」
「あっ、あぁんっ……もう、イッちゃうっ!」
耳元で囁かれてクラサメの言葉と、ぐちゃぐちゃに突かれる膣肉が蕩けてしまいそうなほどに気持ちよくて絶頂を訴えた。
グチグチと亀頭で肉壁を暴いて、浮き上がる花芯を強く親指で押して彼女のそれを手伝った。
「やっ、あっ、あっ、あっ!!イッちゃ、イクぅ!」
追い込まれると乱雑に腰を動かして、ぎゅうっとしがみつくと膣奥から愛液を溢れ出させると絶頂を迎えた。
「かわいい……。」
余韻に浸る彼女の表情を目を細めてポツリ。暫く、収縮する膣を感じてクラサメは荒く腰を揺さぶった。
達したのは少し後で、膣奥にペニスを埋めて容赦なく濃い精液を肉壺に残した。


「はぁ……またいっぱい。体力消耗しちゃった?」
腹部に感じる心地いい熱にはあっとため息を漏らす。ペニスを擦りつける様に引き抜く様をぼんやりとした視界の中で眺める。
「寧ろ、回復した。」
体液でとろとろの下肢を眺めて即答。汗ばむエミナの胸元にキスを一つ。

身体を繋げて交わった後も、乳房を舐めて愛撫して後戯は忘れない。

訂正。
疲れてなくても、エミナが欲しい。
言葉が欲しい。愛してほしい。


2012/04/07