▼01/14 小動物ズ(2579K)
シンクとナインにおやつを分け与えることが、セブンの日課になっていた。
5「わぁい。ありがとぉ〜。お菓子いっぱいで嬉しい〜。」 にっこにこ笑顔でクッキーを受け取るシンクに、セブンの頬も心なしか綻ぶ。 9「あぁん?ガキじゃねぇんだから、アメなんていらねぇぞ、コラァ!!けど、もったいねぇからもらっといてやるぞ、ゴラァ!」 ツンツンしている割には、しっかり受け取ってアメちゃんをポケットに忍ばせるナインに、セブンの表情も緩んだ。
K「……シンクとナインにいつも何かを与えているな。」 お気に入りなのか、キングは不思議そうな表情でセブンに問いかけた。 7「シンクは、お菓子を食べる時に頬を膨らませるのが可愛いんだ。ハムスターみたいで。ナインは、キャンキャン騒ぐけど、根はいいやつだからな。反応が面白いんだ。犬みたいで。 二人とも大好きだ。小動物みたいで。」 K「……そうか。」 うっとりとした表情で紡がれては何も言えない。とりあえず、頷いておいた。 7「でも、一番は……。」
デュースとランチをするのがセブンの日課になってた。 2『うう、セブンさん、あまり見ないでください。食べられなくなります。』 7『悪い。いいから、気にせずに食べてくれ。』 小さな口で、もくもくとゆっくりとパンを食べるデュースに魅入っていた。
7「一番は、仔リスみたいにもくもくと食事をするデュースだな!可愛らしくて仕方ないんだ。……どうした、キング。兄弟を愛でるのは悪いことか?」 K「……いいんじゃないか。」 違った所に楽しみを見つけるセブンを、キングは遠い目をして眺めていた。
2012/01/14
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2012/01/14 01:03(0)
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