▼04/17 レッツもぐもぐダンシング!(サイス+クラサメ)
「みんなおっせぇ。気合入ってねぇなぁ。」
大きな任務前ということも有り、気合の入りすぎたサイスは一人ぽつんと机に座ってみんなが来るのを待っていた。
「暇過ぎる……。」
0組に設置された60型のTVのスイッチを入れて、チャンネルを変えて番組を流し見ていた。
「おっ、イケてるモーグリ発見。ちょこぼもイカしてんね。」
子供向け番組の、もーぐりとでぶちょこぼ!
密かにサイスの好きな番組だ。そこで始まるレッツもぐもぐダンシングというコーナーにサイスは釘付けになった。
「やべぇ、イケてる企画やってんじゃん。製作者分かってんだね。」
腰を振り振りモーグリとでぶちょこぼが可愛らしいダンスを踊っている。
身体が疼いてしまう。
「さあ、番組をみているみんなも一緒にもぐもぐダンシングくぽぉ〜。」
可愛いモーグリに誘われているようで、サイスは促されるままに立ち上がった。
「おし、コツはつかんだ、もぐもぐ〜だんし〜んぐ。はい!もぐもぐもぐだんし〜んぐ。うっ!」
しっかり合いの手を入れて、サイスは画面に向かって必死に踊る。くるんと一回転してピースをした後に、顔が真っ赤になって真っ青になった。
「キレのあるダンスだった。」
またしても見られたのは己が隊長クラサメで。小さな拍手が静かな室内に響く。
どうしよう、クラサメをどうしてやろうか。混乱でサイスの頭の中はおかしくなりそうだった。
「誰か……あたしのファントマ抜いてくれ。」