「さっきからなんだ」
「別になんにも?」
「やたら見てる」
「最近忙しくてミケ観察する暇なかったから」
「俺を観察しても何もないぞ」
「そう?私はすっごく楽しいけど」

また自由気ままに部屋に遊びに来たと思ったら、何をするでもなく俺の事を穴が開くほどに見てくるだけのハンジ。調査兵団きっての変わり者なんて言われてるが、この先これ以上の変わり者は現れないだろうと思う。

「だいぶ女に慣れたんじゃない?」
「それなりに」

人間の順応力とは時に凄い威力を発揮する。
最初は絶望一色だったのに気付けば女でいる事に慣れていた。下半身の違和感もすっかりなくなって。むしろいつか男に戻った時、下半身が付いてる事への違和感があるんじゃないかと思ってしまう時があるくらいだ。慣れとは恐ろしい。

「前は先寝ちゃったよね」
「すまん」
「いいのいいの!その代わりに色々聞けたから」
「…色々?」
「うん」
「教えろ」
「むふふふ!」
「ハンジ」
「えー?色々…うん、」

1歩、また1歩まじまじと観察しながらハンジが近付き、広くもない部屋で距離があった2人の間が少しずつ縮まっていく。
その足に止まる気配はなかった。やがて肩に両腕が添えられグイと後ろに押される。踏ん張ろうとしたもののバランスを崩してしまいミケは背中からベッドに倒れ込んだ。そのままハンジに組み敷かれる。絡み合った指の温度が生ぬるくて、確か前にもこんな事があったような。

「あなたはリヴァイのものなんでしょ?」
「聞いたのか?」
「見りゃ分かるさ」

今日は…何かが違う。いつものおちゃらけた感じがない。落ち着いてて男らしいというか。妙に恥ずかしくなって顔を逸らした。と思っていたら両腕を一纏めにし頭の上で押さえ付けられる。

「待て、待て」
「あなた達が寝たってのも」
「!?」
「あはは、慌てちゃって可愛い」
「離せ」
「やーだ。それにしても下着の上にタンクトップだけか」
「着替えの途中だ」
「変わらず無防備過ぎだね」
「ちょ、」

空いた手がスルリと下着の中に入り胸を直に触られる。やっぱり大きい、そんで柔らかい。前は直接触れなかったからなぁ。

「やめろ!」
「顔赤いよ?なに、乳首触って欲しかった?」
「っや…」
「まぁ女の子にとってかなりの性感帯だからねぇココは」
「んっ、ハンジ…!」
「リヴァイにもこうされたの?」

タンクトップと下着を一緒に掴み顕にさせた乳首に吸い付けばビクッとミケの身体が震えた。力の差は歴然だから暴れても無駄だし、むしろそういうのって煽るだけ。舐めたり噛んだり、感じないように我慢してても顔に出ちゃってるから意味ないのに。

「はぁ…っあ…ん…」
「へぇ?こうされたんだ?」
「ぁ、やめろ…やだ…っ」
「なら下はどうなってるかなーっと、はい足広げて」
「待て、だめ…っ下は、ハンジ!」
「んー…?あれ?結構濡れてる」

ミケの唇に1つキス。
どこもかしこも柔らかくていいにおい。
ハンジは唇を離すとそのままミケを見つめた。
人差し指はすんなりと秘部に吸い込まれ抜き差しするだけで音が響く。

「やーらし」
「あっ…!ゃ、抜け…っ」
「気分いいなぁ。私も気持ちよくなってきちゃった、もっと早く動かしてあげる」
「い…や…ぁ、あっ…!」
「ココにリヴァイの挿れたんでしょ?どうだった?」
「っ…なんで…こんなこと…」
「知りたいn「おい」

下着がたくし上げられ顕になった胸、足は開かれ秘部に指が入っているのが見える。腕を掴まれ組み敷かれ、荒く呼吸を繰り返しているミケ。
それが部屋に入ったリヴァイの目に映った光景だったが、彼女に覆い被さっているハンジに悪びれる様子はまるでない。

「どういう事だクソメガネ」
「可愛いから犯してた」
「削がれてぇか」
「女同士なんだからいいじゃん!」
「さっさと出てけ殺すぞ」
「ちぇ!我侭だな全く!ミケ、また気持ちいいこと一緒にしようね!んぎゃっ!!」

最後は背中から思い切り蹴飛ばされ部屋を追い出されたハンジ。ミケは起き上がろうとしたが阻まれた。
口付けながらミケの身体に手を這わせ始める。

「っリヴァイ…」
「…人の大事なモンにあのクソ野郎」
「はぁ…あ、ぁ、んっ…!」

秘部に指を挿れ動かす。時折内側を擦るように撫でると身体が大きく震えた。感じてるその顔がもっと見たくて胸を揉みながら指の動きを早める。
コイツは俺のだ。

「っあ、ゃ…っ」
「此処に俺の挿れたんだよな?」
「やっ、そんな…早く、したら…っ」
「どうだったか言えよ」
「っだめ…っも、イく…あっ…!」

震えながら達したミケ。しかし
呼吸を整えると突然リヴァイの首に手を回し、思い切り引き寄せた。髪の毛と髪の毛がサラサラ当たる。

「はぁ…っどう、だったか…」
「ミケ?」
「っ…挿れられた時は…い…今までで…一番、気持ちかった…」
「…」
「一番…好きな人、だから…」
「…」

それを今、そんな赤らんだ顔で言われたらこっちの理性がどうなるか分かって言ってんのかコイツ。
リヴァイは下着を脱がせると自分のシャツにも手を掛けた。

「ならもっと気持ち良くしてやる」

今日は寝れるか分かんねぇぞ。

「…リヴァイだから…いい…」
「可愛いこと言うじゃねぇか」

引き合うようにキスしてミケは目を閉じた。
二人の夜は、これから始まる。

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