重要な用があるから昼までに帰ってきた。言う通りにしたのに。何も意識が回らない。

「おねがい…っ外して…」
「楽しいからそれは出来ない」
「やっ…ぁ…あぁ…っ!」
「見せてごらん」
「んっ、ぁん…っ」

車の中でレイの身体に手を這わせる。ピンク色に染まった両乳首にローターが付けられ機械に合わせて多様に振動していた。彼女の隣に座るエルヴィンは満足気に笑うと1つキスしてからドレスを捲り、更に下着をずらす。秘部に咥えられたローターの先端が見えた。こちらもいやらしく震えては終わらない快感を与えている。

「ぁ、も…むり…っ」
「帰るまでイくんじゃねぇぞ」
「…いやぁ…っ」

助席に座ったリヴァイが面白がってローターのスイッチを切る。絶頂を目の前にして達することが出来ないもどかしさにレイは荒く呼吸をする事しかできない。嫌がってるのに無意識に快楽を求めている顔、自分がここまで調教されているとは思っていないだろう。
またスイッチが入った。

「これからホテルでパーティがあるからイったりしてドレスを汚したらお仕置きだよ?」
「っそんな…ぁ…っ」
「その可愛い顔…もしかしてお仕置きして欲しい?本当にエッチな子だねレイは」
「あぁっ…ん…!」

開け放たれた運転席の窓から紫煙が風と溶けて消えていく。ミケは片手に煙草、片手にハンドル。これ以上大きな声で喘いだら外に聞こえると親切心で言ってみたが彼女に届いてるとは思えない。

「もう着くぞ」

ホテルの地下駐車場へと入っていく。
やがて車は停まりエンジンが切られると静寂に包まれた。
本当に…付けたままで過ごすの…?
思いが見透かされていた。
外すなんてそんな優しいこと誰がする?

「さぁ、どこまで我慢出来るかな?」


*


「お久しぶりです」
「会いたかった。見ない内にミケもリヴァイも大きくなって…あら?」

エルヴィンの昔からの顔馴染みが声をかける。パールブルーのドレスを着たレイに視線を送る人々。雪のように白い素肌と細い身体ながらもドレスを押し出すふんわりとした胸が18歳ながらも大人びた色気を醸し出している。

「姪のレイです」
「は、じめまして…」
「こんなに可愛いなんて羨ましいわ」
「恐縮です」
「っあの…向こうに行っても…」
「いいよ。気を付けて」

小さく頭を下げ足早に会場の外へ出る。

「はぁはぁ…っいゃ…!」

荒く吐かれた息が止まらない。
歩く度に中が擦れて。
足が進まない。近くにあったソファに腰掛け俯く。緩い快感がいつまでも続いて…それならいっそ、イきたいなんて。
時折ピクッと震える。この姿を通り過ぎる人達が見てる、それだけで。もう限界が近い。だめ、我慢出来ない。

「ぁっ…!」

上半身がズルズルとソファに沈んでいく。
ビクビクしてたまらない。
イったらいけないのに。
(気持ち良さを優先した私がいた)
(誰も見てないって思ったから)

「案外早かったな」
「レイ」
「っ!はぁ…っお兄…ちゃん…」

見上げれば2人がいた。
目を見開いてしまう。

「下、もうこんな濡らしてどうした」
「ぁっ、あぁっ…んっ…!」

胸を強く揉まれながら秘部にあるローターの振動を強くする。下着越しでも乳首辺りの場所を強く摘むと、その身にまとった薄いドレスからでも快感が走った。両手で口を塞ぐ。

「視姦されてこうなったのか?」
「っ…されて、ない…ローター、っ入ってるから…んっ!」
「違ぇだろ。素直に言えよ、周りのヤツ等に見られただけでイったって」
「ぁんっ…!ぁ、あ…」

乳首や秘部の快感に加えて無防備になっている耳もリヴァイは舌で舐めたり甘噛みしながら問い掛ける。あぁ楽しい、本当に調教のしがいがある。ふいにミケがレイを横抱きに抱き上げた。ドレスを汚したら?

「とりあえず部屋に行くか」


*


「あっ、なか…もう…っ!」
「綺麗だよレイ、乱れる姿が本当に可愛いね」

ホテルの部屋でも彼等の調教は終わらない。着替えもそのままにベッドへと運ばれ気付けば四つん這い。後ろからミケのモノを咥えさせられていた。リヴァイとパーティを終えいつの間にか戻ってきたエルヴィンは犯される姿を見ている。恐怖を感じながらもどこかで快感に浸っている自分がいるのだ。

「乳首もこんなに立てて」
「だ、めっ…!ぁ、あぁっ…」
「仕置だってのになんて声出してんだ」
「やめて…っ!んぁっ…!」
「そうか、ならやめる」
「っあ…え…っ?」

やらしい音を出しながらミケが自身を引き抜いた。急にもどかしさの満たされない残された快感が全体に押し寄せる。エルヴィンは楽しそうにその光景を眺めていた。からかうように乳首を手のひらで触る。

「ぁっ…いや、お兄ちゃん…っ」
「勝手にイっていいぞ」
「可哀想に、乳首はこんなにコリコリしてるのにね」
「ぁん、エルヴィン…っ、はぁ…っ」

ぐったりとベッドに身体を横たわらせたレイは荒く呼吸を繰り返す。滑らかな肌に咲く幾つもの赤い噛み跡、秘部から溢れ出る精液が細い足を流れた。

「っ待って…なに、してるの…?」

突如冷や汗が流れる。リヴァイが手にしている物、それは自分の携帯。手馴れた手付きで画面を操作している。

「エレンだったか、彼氏の名前は」
「やめて!っいや…!」
「ほら、大人しくしてろ」

ミケに仰向けに直され両腕を掴まれた。
暴れてもビクともしない。

「レイ、足を開きなさい。ミケが気持ち良くしてくれるよ」
「ぁ、あぁ…っいれちゃ…だめ…!」
「お前が今何してるか」

可愛く啼いて教えてやれ。

突き付けられた画面。
エレンに電話を掛けている最中。
嘘…こんなことって…。
それとはお構い無しに律動が始まる。

「いやぁっ…!んっ!抜いて…っ離して…!」

お願いエレン、出ないで。

『もしもし?』
「っ…!?」
『レイ?』

どうする?ねぇどうしようか?
快楽?恋人?どっちを取る?
快楽なら我慢しないで声出しなよ。
でも恋人なら…
頑張って我慢しようね?

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