「っ、ちょっとリヴァイ…!」
兵舎内の廊下、壁に肩を押し付けられる。
何を言っても聞いてくれない。
ジャケットを掴まれればチクリとした痛みが首筋に走った。もう1回、また1回。
「やだ…っもう…跡付けてるの?」
「ガキ共と話すなって言ったろ」
「やめて…っ付けないで」
「レイ、何なら抱いてやろうか?」
今ここで。跡を付ける行為は続く。
リヴァイは嫉妬深い。少し新兵と話すだけですぐこうなる。幹部達と話すのでも…こうして連れ出されては身体に触れてくる。
「みんなに見えるじゃない…」
「見れるようにしたんだ、問題あるか?」
「わかん、ない」
また噛み付いてくるかと思いきや今度は優しいキスを何度も。
「ん…」
「次話したらアイツ等の目の前で食ってやるからな」
「…それほど、」
「なんだ」
「好きってこと…?」
声を出す度に互いの息が当たる。
リヴァイの髪は意外とサラサラしていて。
「レイ以上に好きなものなんざねぇよ」
舌がぬるりと入ってくる。
絡め取られて変な気分。
それなのに満たされていく。
「ふ…っは、ぁ…リヴァイ…」
「ん…?」
「でも、程々にしてね…?」
「無理だな」
そうしてまた噛み付かれる。
1分1秒足りとも離したくない。
お前の全部は俺のもの。
No.11 嫉妬深さは天下一