恋人が露出をしていたら誰だって気になる筈だ。同じ分隊長であるレイはジャケットの下はいつもシャツ。それはいい。けれど最近首元のボタンより更にもう1つ下のボタンまで外している。どういう事だ。見えはしないが俺は見えてると思っている。

「以上が次の壁外調査での陣形だ」
「りょーかい」
「レイ」

今だってハンジがニヤつきながら見ていてお前は変態か。もしかしたらエルヴィンもリヴァイもさり気なく見てるかもしれない。

「なに?」
「ここを閉めろ」
「あ、あー…そうだね」

何故か気まずそうに視線を逸らされた。
意味が分からない。

「リヴァイはむっつりスケベだ」
「ふざけんな」
「エルヴィンもむっつりスケベだ」
「俺もか」
「ハンジは言うまでもない」
「おォォォい!」

危険人物ばかり、だから閉めろと言えばレイは恥ずかしそうに閉めたいのは…山々なんだけど…ずっとモゴモゴしている。やがて意を決したのか怒らないで聞いてねと俺を見上げてきた。その頬は赤い。

「最近…その、胸が大きくなったみたいで…」

だから閉めるとすごくきつくなっちゃうから開けてるの。すぐに新しいシャツ買うから今は許して?ごめんなさい。
…胸が、大きく…なった。

「え?どれどれ…おおっ!ホントだデカくなってる!」
「…でしょ?」
「「「…」」」
「わーお!それってつまりミケが毎日レイのおっぱい揉んでるからだよね!幸せ者ー!」
「ハ、ハンジ!やめてよもう!」

「結局ミケが一番むっつりスケベという事か」
「むっつりじゃない、レイが好きなだけだ」
「毎日云々のくだりは否定しないのかよ」

まぁ……………………事実だからな。

No.17 赤い頬

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