「どれも美味しくて最高だね!」
「当然だ」
「すまないな」
「謝ることじゃないでしょ?気にしないでたくさん食べてくださいね」

エルヴィン、ミケ、クソメガネ。
今日はコイツ等もいれて夕食。
レイが作った様々な料理と酒は最強の組み合わせだった。毎日晩酌したいくらいだ。知った仲だから思いの外楽しいと思っていたが、時間経過と共に必ず悪酔いする馬鹿が1人いて。

「九尾!!飲み比べすんぞ!」
「しねぇよ」
「あんれぇ?もしや下戸!?うひゃひゃ!」
「飲んでるだろうが」
「大丈夫?」
「レイ大好き!好き好き!」
「おい」

ガバッとレイに抱き着いたクソメガネの頭を引っぱたいてから引っぺがしドンッ!と酒瓶を置いた。俺と張り合うなんざくだらねぇ。

「後悔しても知らないからな」


*


「レイによろしく伝えてくれ」
「あぁ、道中重かったら捨てるなり何なりしろ」
「そうするよ。それじゃ」

結局飲み比べは俺の圧勝。
完全に酔い潰れたデカい荷物を肩に担いだミケはエルヴィンと帰っていった。渡殿を通り寝殿へ戻ると片付けを終えた主が柱に寄り掛かって座っている。若干乱れた着物からスラリと白い生足が伸びていた。

「リヴァイ」
「なんだ」

ちゅ、と頬に口付けられる。

「ふふっ、好き…」
「お前酔ってんだろ、何杯飲んだ」
「…覚えて…ない…」

それより身体が熱いと自ら着物をハラリと下ろせば胸元まで顕になる。そんなもの目の前で見せられた俺の理性はすぐに何処かへとふっ飛んだ。やる事は1つ、抱くしかない。両手を頬に添えると深く口付けた。絡まる舌でさえも熱い。

「んぅっ…ふぁ…ぁ、あ…」
「これで満足か?」
「あぁ…っ満足、じゃない…っ触って…」

砂糖菓子の様に甘い身体。
耳を舌で犯しながら着物を両側に引っ張り胸を曝け出すと、触って欲しそうに主張している乳首を片手でこねくり回しもう片方には一度舐めてから口に含んだ。音を立ててしゃぶると分かり易いくらいにレイの身体が震える。

「っあ!ぁん…っはぁ…ぅ…」
「随分と気持ちよさそうな顔してんな」

俺のはすっかり重力に逆らってるが。
時折舌先で乳首を突つきながら吸い続ける。

「…あっ、いつまで…っしてるの…?」
「さぁな?止めるか」
「…っだ、め…もっと…弄って…ゃっ」
「なら下も一緒に触ってやる」

手も舌も止めないまま、いつもより愛液で濡れている秘部に指を入れ無造作に動かす。レイのその顔は既に達しそうに感じきっていた。やはり中がキュッときつく締まる。

「っんぁ…ぁ、あっ、やだ…っすぐ…ぁ、んっ!は、あぁっ、リヴァイ…っ」
「ん?」
「それじゃ…いや…っ欲しい…」

未だに与えられる愛撫に吐息を漏らしながらレイは自分の足を更に広げてきた。

「っ早く…リヴァイのが欲しいの…ここ、挿れて…っ?」
「じゃあ自分で脱げ」
「はぁ…っ指はいったまま…?いじ、っわる…」

口ではそう言いながらも滑らかな手付きで着物を脱いでいく姿はどうにも艶めかしくて。柄にもなく心臓が鳴った。何度もこの腕で抱いているのに無垢な程に綺麗な身体。
細い指が俺の着物に触れ隙間から素肌を撫でられる。蜘蛛が這うように動くその手が自身に触れると思わず愛撫していた手を止めてしまった。

「っおい」
「…ちょうだい…?」

上目遣い。裸。いつもより遥かに大胆なレイの言動。全身の理性が千切れていく。無我夢中で押し倒し中へと何の確認もなしに突き刺した。

「っん!あっ!はぁ…っぁ、あぁ…!」

息する間もなく引き摺り込まれた。
何かが壊れるような。
壊れていく感覚なのに気持ちが良くてレイが出す喘ぎに耳が犯されていく。
律動する、自分の身体なのに制御が効かない。快楽が欲しいと本能が叫んでいるから。

「ぁ、やぁ、んっ…リヴァイ…!」
「っ俺の名前だけ呼んでろ…」
「好き…ぁっ!っはぁ、だめ、待って…!いまいった…のにっ…!」
「うるせぇな…そんな事知るか…っ」

誰が待つか。
水音を上げ肉棒が秘部に当たる度、収まりきらなくなった愛液が溢れて下に伝う。あまりの高揚感に視界がぼやける。このままだと堕ちる。

「俺が欲しいんだろ…っ?やるよ全部…!」
「ん、ぁ、あぁっ!」

息が止まる程に気持ち良い。レイの中が俺の精液を全部飲み込んでいく。これだからお前を抱くのは止められない。
快楽に蹴落とされて。

「はぁ…はぁっ…レイ…」
「…っ…気持ちよくて、おかしくなりそう…」
「は…満足したかよ酔っ払い」
「…ん…っ」

ほら、どこまでも堕ちた。

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