エルヴィンは思う、最近の団長室はみんなが来るから随分賑やかだと。

「リヴァイはどうします?」
「着たら周りが混乱するだろ」
「着ねぇぞ。婆娑羅じみた格好は御免だ」
「それはいいとしてどうしてお前は俺の上に乗ってる」

レイ達も兵服の方が面倒事もなさそうだしいいんじゃない?その案はサラリと通った。
着物が一番俺は着ないと豪語した小さな黒狐リヴァイは、乗り心地が良いという事で何故かミケの頭の上に乗っている。だが見れば見る程レイの服は不思議。ナナバとハンジはジロジロ着物を見つつ裾を掴んでヒラヒラと振っていたが襟に手を掛けたナナバの手がピタリと止まる。あれ?ポンと胸の辺りを触ってみる。今、手に当たった感じは。

「下着…付けてる?」
「?長襦袢と肌襦袢なら」
「ちょっと待って?」
「え?あ…っ」
「おい…!レイから離れろぶっ飛ばすぞ」
「ぐ」

裾の隙間から手を入れて肌を直に触る。
こんな薄い下着は下着じゃない。もはやノーブラと同じだ。しかもブラジャーを知らないときた。リヴァイも黙ってるわけなく狐からヒトガタになり、肩車されてる形で喚き散らしている。ミケはというと急に人間になってくれたおかげで潰れていた。2人は周りの存在を無視して衝撃を受けている。

「着物やべぇ…!何てえっちぃ服だ…!」
「レイ!」
「っは、はい」
「今すぐ買いに行こう!」

数秒後にはいなくなった3人。
取り残された男性陣。

「俺も行く」
「止めておけ」
「ぶらじゃーってなんだ」
「「「…」」」


*


「お帰りなさい」

部屋に戻ると買い物から帰ってきたレイが兵服の状態でベッドに座っていた。どうですかと聞かれたので似合ってると素直に口にする。リヴァイは吸い寄せられる様に近付いた。ベッドに乗り上げ服に手を掛ける。

「羽織り?」
「じゃけっと、これはしゃつっていうそうです」
「その下は?」
「下着です」
「ほう?」
「ちょっと、」

嫌がるレイを余所に1枚1枚脱がしきると、秘部と胸元が真っ黒な下着によって隠されている身体が顕になった。程良い大きさの胸が強調されていて細い生足が何ともいえない。舐め回す様に見つめると恥ずかしそうに両手で胸元を隠すレイ。煽ってるとしか思えない。耳に口を寄せ息を吹きかける。

「へぇ?これは…」
「っなに…?」
「見えねぇってのもそそるな」

手で秘部を下着越しに撫でながら足先から脹ら脛、太腿へと舌を這わしていく。

「ぁ、リヴァイ待って…」
「待たねぇよ。こんな格好しやがって」
「そ、れは…っ脱がすからでしょ?」

唇が当たるか当たらないかの距離まで顔を近付け人差し指を顎に添える。上を向かせレイの瞳を覗き込んだ。胸元を撫でながら下着を指で捲り秘部に入れると僅かに濡れていた。入れた2本を動かすとくちゅ、と音が鳴る。

「んっ…ぅ、ぁ…」
「もっと掻き回して欲しそうな顔してるぞ」
「し、てない…っ!」
「早く動かされる方が好きだろ?」
「ゃ…いや…っ!あっ、も…っ」
「嫌ならやめる」
「ぁっ…はぁ…え…?」

動かしていた両手の動きを止める。
急に快感が消えたレイは息を吐きながら視線をさまよわせていた。赤らめて物足りなそうな顔。手を握り指を絡めるように繋ぐ。あぁ本当に、楽しいったらありゃしねぇ。

「レイ、言ったら気持ち良くしてやるぞ?」
「…やめて…っ」
「強がるお前も可愛いが…」

こんなに濡らしといて何もされねぇのはつらいよなぁ?だが生憎俺は気が長い方ではない。こっちも我慢してんだ。それよりもどうやらレイの方が限界らしい。着物を片手で脱ぎながら抜いた指にまとわりついた愛液を見せ付けるように舐める。

「何が欲しくてこんなに濡れた?さっさと言わねぇと「…リヴァイの…っ」
「俺の?」
「っリヴァイのが…欲しい…」
「その顔…誰にも見せんじゃねぇぞ」
「ぁ、あぁっ!」

問答無用で下を脱がし抱き寄せると対面座位で肉棒を捩じ込んだ。

「ぁんっ!やぁっ…おっ、きい…っ!」
「ほら、レイが動かねぇと気持ち良くなんねぇだろうが」
「っ、ぁ…!」

俺の身体に手を回しレイはゆっくりと腰を動かし始めた。動く度にいい所に擦れるのかいつも以上に喘いでいる姿が何とも愛らしい。下着をずらして現れた乳首を強く噛み口に含むと中が締まる。

「んぁ…っ!そこは…だ、め…っ!」
「っ好きな場所だもんな」
「はぁ…いや…っいっちゃ、う…」
「レイ、こっち向け」
「ふ、っはぁ…ぁ、んんっ…!」

抱き寄せて口付けると身体は大きく震え肉棒がきつく締め付けられた。今度はこちらから激しく律動すれば愛液を増した中が先程よりもやらしい水音を響かせる。

「あぁ…!ぁ…っきもちい…」
「そうかよ…っ」
「ゃ、ん…っ!リヴァイ…すき…っ」
「おい…中…っ出すからな…」
「ん、んっ…出し、て…!」
「っ!」

言葉通り中に膨らんだ欲を吐き出した。
大きく息を吸い酸素を取り込む。心地良い怠さが混ざった手で再び抱き締め口付けると、汗ばんだ身体同士が重なり合う熱さで脳が惚けそうになった。どうしてこんなにレイを愛しく感じるのか分からないほど。それほど好きだった。

「レイ…」
「っ気持ちよくて…まだ…っびくびくする…」
「は…そんなに良かったか?」
「ん、っリヴァイ…」

もう少し私の中にいて?

「…こりゃ最高の誘いだな」

妖怪と言えど俺も男だ。こんな事言われてみろ、元気にならない筈が無い。そもそもレイが抱きたくなるような格好したのがいけないわけであって。兎にも角にも楽しい時間はまだまだ続きそうだ。

「お願い聞いてやるよ、ご主人様?」

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