(ついてない人は学生主人公)



私がバイトしてるケーキ屋は超売れる。
人通りが良いのか、うん良いんだろうな。あと美味しいからだと思う。
『うすらヒゲ』があだ名のナイル・ドークさんが店長だ。その人がこんな可愛らしい洋菓子作ってるだなんて最初は我が目を疑ったね。だって想像できないし。でも馴れると全然。むしろかっこいいと思う。

「ありがとうございましたー」

いやぁなんとも好調な売れ行きでとっても嬉しい。あ、私は今日バイトなんだバイト。
予定無くて悪かったね!!

カラン カラン

「!」

店のドアに掛けてある飾りがカラカラと鳴る。さてさて、来たのは女子高生かOLか。

「いらっし「レイー!!」

(バイト終了30分前)


うるさっ!あぁ来たの先輩達だ、
うわ最悪。
ついてない。



「ありがとうございましたまたお越し下さいませェェ!」
「レイ、そりゃないだろう」
「もぉー何しに来たんですかー」

リヴァイ先輩。
ミケ先輩。
ハンジ先輩。
団体かよ。
本当、一体何しに来やがった。
アァアァ騒ぐな喧しい!

「先輩等うっさいですよ!」
「まぁ怒ってやるな」
「私あのケーキ欲しい!」
「ホールで買うか」
「マジで!?ミケ太っ腹!」
「暇なんですね」
「これが絆というものだ」
「いやそーいう意味じゃ「お前ら」

すると今まで黙っていたリヴァイ先輩が口を開いた。

「どした?」
「この店に来たからには雑誌やテレビで取り上げられた大人気のガトーショコラを買え、異論は聞かねぇ」

なんで詳しく知ってんの。

「誠でござるか!アッ、思わず変な口調になっちゃったよ」
「誠だ。俺の甘味サーチをナメるな」

甘党でいらっしゃった。

ベラベラ ギャーギャー ケラケラ

それにしてもたかだか3人なのに何でこんなにうるさいんだ。数分相手してるだけなのに疲れがヤバイ。バイトより疲れた。

「…じゃあ、ショコラホールでいいですね」
「そうだレイ、バイト終わったら家来れば?」
「遠慮しときます」


休日返上土曜日

「ええー!?楽しいから来なよ!」
「嫌ですよ宿題もしなきゃならないんで」
「そのくせ毎回補習組じゃねぇか」
「黙らっしゃい!!」

- ナノ -