medium story
小さな幸せ
「えぇ!?じゃあ何?2人付き合ってるの!?」
「そ、そうっス」
「そんなことより、おまえらいつから仲良くなったんだ?」
「うるせーな!どうだっていいだろ!」
ある日、テスト期間中以外はほとんど学校に来ない名字が、獄寺くんと一緒に学校に来た。
『ひどいよ隼人……。どうでもいいなんて…。あんなことまでしておいてっ』
「え…あんなこと?」
「っ、だぁー!てめえ、話がややこしくなるだろうが、黙ってろ!!」
『はぁ?黙ってろってなんだよ。全部話してやろーか?
おまえのことがほっとけ「うわぁー!!!てめえ、それ以上言ったらまじで爆破すんぞ!つーか、今すぐしてやる、果てろ!」
『やれるもんならやってみろ!あとで泣くことになんのはおまえだからな!』
「誰がてめえなんかの為に泣くかよ!調子乗んな!」
2人仲良く、嬉しい報告をしに来てくれたのはいいものの、オレたちのことは丸っきり無視で痴話喧嘩を始めてしまった名字と獄寺くん。
付き合う前からよく目にしていたこの光景も、なんだか微笑ましく思えて来る。
聞きたいことは山ほどあるけど、少しずつ教えてもらおう。
この2人ならきっと大丈夫。
大きな1歩を、2人一緒に…。
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