「今日晩飯なにー」

「トマト鍋」

「は」

「だから、トマト鍋」

「…なまえちゃんさぁ、もう俺と何年の付き合いになるっけ」

「え?あー…出会ってからは十年くらいかなあ…」

「だよなあ。だいぶ俺の好みとか知ってるよなあ」

「そうだねぇ」

「…なんでトマト」

「コマーシャルのが死ぬほど美味そうで」

「ふざけんなよお前マジふざけんな。俺トマト食ったら死ぬんだけど」

「死なない死なない。どっちかっていうとケチャップ鍋だから」

「同じじゃねーか」

「大丈夫だって。あきおオムライスの中のケチャップご飯食べるじゃん」

「あれは…!」

「大丈夫大丈夫ほら、マジ美味そうじゃん。あたし天才だわ。うんキャベツうまい!ほら、座って座って」

「…他になんかねーのかよ。」

「はあ?あたしの作ったもんが食えないわけ?」

「だから、トマトはマジダメなんだってば。生理的に無理。死ぬ。なまえちゃんは愛しのダーリンが死んでもいいのかよ」

「トマトごときで死ぬような奴なら死んでしまえ」

「…うわ、傷つくわ」

「はい、あん」

「ちょ、ぐおっ」

「…美味いべ?」

「………キャベツ神だわ」

「でっしょー?あたしも神だわアフロディだわ」

「…やべぇ、おまえ、これ、神だわ。トマトのあれが、マジねぇ。神だわ…」

「だから言ったじゃない。大丈夫だって」

「もう…やべぇわマジ…こんな風にトマトを愛せる日が来るとは…もう、結婚しよう」

「……え、トマトと?」

「いや、おまえと」



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トマト鍋マジうめぇ死ぬほどうめぇシメに米入れてチーズでとじたりなんかしちゃったらもう照美になれる気がするレベルでマジうめぇこれぞまさに味の超次元。


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