私はロシアを小さな子供のようだと思った。小さな子供のように無邪気で、残酷だ。それをアメリカに言ったら心底気持ちが悪いものを見たといった目で私を軽蔑するように見下ろして言ったの。「君はやっぱり狂ってる」て。私は狂ってなんかいない。
それでも私は、ロシアが小さな子供に見えて仕方がない。にこにこにこにこ機嫌がよかったと思えば、急に機嫌が悪くなってあのメガネのイケメンをいじめてみたり、と思えば妹に結婚を迫られて泣き出しそうな顔で逃げ惑っていたり、コロコロ変わる表情が、とても可愛らしい。
「君の頭はやっぱりおかしいよ。あれが可愛く見えるだなんて。そしたら、俺の方がずっと可愛いんだぞ」
「いいえ、アメリカ。あなたは決して可愛くはないわ」
頬を膨らませたアメリカを無視してにこにこと中国を怖がらせるロシアを見てやっぱり思うのだ。無垢な子供のよう。
「ああ、可愛い。私のものにしてしまいたい」
「え?君が僕のものになるんじゃなくて?」
アメリカがいたはずの場所に気が付いたらロシアがいてとても驚く。辺りを見回せばアメリカは私なんて忘れたかのようにイギリスをからかって遊んでいた。
「私のものになってほしいのよ。」
「どうして?僕のものにならないの?みんなロシアになればいいのに」
「なってもいいのよ、別に。私があなたのものになったら、あなたは私のものになるの?」
ロシアは少し考えたような表情をした後こう言った。
「ロシアにはそんなサービスないよ」
とてもいい笑顔。なんて可愛いんだろう。


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コンビだと味音痴がとても好きだったんだけどよく考えたら北米も好きだし、凸凹も愛おしいし、春待ちなんてもっと好きだった。メリカがそこにいればどんなコンビも愛せる。ついでにもう一人も愛せることに気がついた。


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