「あたしにとって最大級の嫌いって無関心だと思うの。アイツきらーいって言われてるうちはまだそんなに嫌いじゃないのよ、きっと。だからあたしは、無関心が一番怖い。どうせなら、一番嫌われたい。」

「で、おまえは俺に嫌がらせをしたと」

「そ。一番好かれるのが無理なら一番嫌われたいなって。夜も眠れない程、ふとした瞬間にあたしを一番に思い出すくらい」

「わかったからとりあえずジャパニーズホラーな人形はおけ。何に使うんだそれ」

「のろい?」

「ほう…。どうやって使うんだ?」

「呪いたい人の髪を抜いて」

「いたっ」

「人形にいれて写真付けて、打ち付ける」

「どこに打ち付けてんだ」

「柱」

「違う、人形のほうだ」

「股間」

「なんで」

「…あたしには使わないだろうけど、他の女に使うのも嫌だからいっそ不能にしようかなって。あたしのこと恨むでしょ?嫌いになるでしょ?一番嫌いになるでしょ?」

「ならねーよ」

「なんで?」

「国なんて生き物はもともと性機能なんてあってないようなもんなんだよ。不能になっても困らねぇ」

「…ふーん」

「だいたいな、俺はお前の人生百回分以上生きてんだよ。んなことでいちいち人間を恨んでられるか」

「じゃあ、どうしたらあなたの記憶に残るくらい嫌われることができるの?女王とか暗殺したほうがいい?」

「それは洒落にならない」

「そしたら、教科書とかにも載って、あなたの国民みんなに嫌われてあなたにも嫌われて、一生嫌いなままじゃない?一番嫌いでしょ?憎いでしょ?」

「そうだな。にくいな。お前の大好きなお前の祖国と戦争してお前の国をめちゃくちゃにしたっておさまらねぇな」

「いいじゃない。」

「お前は、一時の感情のために、俺とアイツの百余年をゼロにするのか?」

「だって、あたしはどうせ処刑されてるし関係ないもの。」


(そんなことしなくたって、俺の一番の好きはお前に奪われてんのに)


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というね!
国×薄命人間ていうのが好きすぎてわたしはわたしは、わたしはね…!もうね…!


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