気に食わない。ホントもう、すっごく気に食わない。目の前で話すバカ面(まあ、そこが可愛いなんて死んでも言わないけど)は、俺と言うれっきとしたイケてるヒーローな素晴らしいコイビトがいるってのに、隊長隊長隊長隊長…って。いったい何処のなんの隊の隊長だか知らないけど、どういうつもりなんだい。

「で、辛いの我慢してやっと終わったと思ったら、わんもあせっと!て叫ぶわけよ隊長は。鬼畜にも程があるわよねぇもう。いくら私が若くてピチピチでもそんなに体力ないっつーの」

しかも、何だか卑猥。
何が?何をしてるんだい君たち。鬼畜?もう一度?どういうこと?体力がない?

「まあ、お陰さまで腹筋はだいぶついたかなあ…。」

「…どういうことだい?」

「え?そりゃぶっ続けで何度もしてりゃ、腹筋くらいつくよねぇ。無理すると腰にくるけど…。年かしら。あ、アルも最近ヤバめだから一緒にやる?」

一緒に、ヤる?それって、つまり、大昔にアーサーのコレクションを見たときにあった、らんこーってヤツじゃ…。え、どういうことだいそれ!俺たち付き合ってるんだよね?コイビト同士だよね?そりゃ、恥ずかしくて手を繋ぐより先はまだしたことないけど、ヨッキュウフマンってヤツかい?それで、その、隊長と腹筋がつくまで…?それは、

「さすがに許せないぞ」

「え、ごめん。そんなにお腹気にしてた?」

「違う!俺と言うものがありながら、隊長と、その、そんな…!」

「…万年思春期の脳ミソで何を妄想したか知らないけど、私の言ってる隊長はルートのことでもなければどっかの軍隊の隊長のことでもないよ。あんたの家のムキムキのビリー隊長だよ。」

そういって彼女が出したのはだいぶ昔に流行ったDVD。…そうか、ダイエット…。もう一回って、スクワットとか腹筋運動とか…。

「最悪なんだぞ…」



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隊長と運動を始めて一週間で2キロも落ちた!
隊長を家康とかルートだと思うとなんだか楽しい気分になって頑張れます!


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