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憎しみを込めて僕を睨むサタンと、それを笑顔で睨み返す僕を、ルシファーは完全に無視をしてヒモ男の死を嘆いた。さっきまで黒い笑顔を浮かべていたのに、ヒモ男の死には口を抑えて意図もたやすく泣いてしまった。

「僕はリッカの様子見て来る、リッカは部屋?」
「そうよ」

アスモの横を通ると、アスモは僕が少しでも触れないようにのけ反った。アスモはリッカやブブにはべたべたしているけど、男に触られる事を極力避けていた。何故なのか、僕は知らない。男嫌いのレズビアンなのかな?
僕が自分の部屋を出ると、後ろからベルが着いて来た。

「…僕だけでいいよ」
「一緒には行かない、コーヒーを作って来るだけだ」

せっかく僕が一人でリッカを慰めようと思ったのに。でもコーヒーという案は良かったので、特に引き留めなかった。
僕とベルは階段で分かれ、僕は突き進んだ先にあるリッカの部屋に向かった。ノックはしたけど返事がなかったのでそのまま入った。リッカはベッドではなく、猫足のソファーに縮こまって座っていて、僕が入って来ても僕を見なかった。


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Dog-ear ??
SCHNEEWITTCHEN






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