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「ごめんね、リッカを殺そうとしてたから思わず殺っちゃったんだ」
「…携帯が残ってる」
僕がルシファーに謝罪していると、レヴィと死骸を調べていたベルが携帯を調べながら、話す僕らに声を張った。
ベルの声に残りの四人全員が注目し、携帯を調べるベルの報告を待った。
「メールは残ってない、アドレス帳も空だ。でも着信が一つ残ってる」
その報告に全員ルシファーを見た。全てはルシファーにかかっている。
「どうする、ルシファー。かけ直すか?」
「…いや、かかって来るのを待とうベルフェゴール」
ベルが聞くとルシファーは落ち着いて答えた。僕らは納得したがサタンは疑問を持ったらしい。
「何でだよ、多分そいつが命令してあいつ狙ったんじゃねーのか」
「その可能性は大いにあるし、それ以外では意味がないけれど、もし男からかけるようなルールが無かったら相手は出ないだろう。相手の出方を見るんだ」
「それこそかからなかったら失敗だって意味で、連絡が来なかったらどうするんだ」
「一日待ってかからなかったら、こちらからかけよう」
サタンは反論をやめ、ルシファーの意見に納得したらしかった。ベルはルシファーに携帯を渡し、ルシファーはそれを少しいじってから胸ポケットにしまった。
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▽ Dog-ear ??
SCHNEEWITTCHEN