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「俺一人で大丈夫だから、お前ら行って来いよ」

そもそも女二人と俺一人の三人で警護っつーか、そんなの俺が一人なのとなんら変わりない。今誰か暗殺者が来たとして、それを防げないなら二人が居なくても防げない。おんなじ事だろ。

「言い方がムカつく〜」
「お前の喋り方はいちいち勘に触る」
「うっわー!ちょームカつく〜!」

ベルゼブブが真剣に殴って来たので、その腕を内側から思い切り跳ね退けた。今の当たったらぜってー痛かったな。
アスモが売店で何か買ってあげる、となだめたところで、ベルゼブブは目の色を変えて機嫌を直した。

「私今、プリン10個くらい食べたーい」
「はいはい」

二人が居なくなって、お前は窓の下にある空調設備の上にクッションを投げて座るところを作った。大きな窓の下で、鉄製のベンチみたいになっているそこは、リツカの眠るベッドと平行になっていて、ドアからは一番遠い。


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Dog-ear ??
SCHNEEWITTCHEN






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