P 126/151


リツカが意識を取り戻してしばらく経ったが、まだ退院は出来ないらしい。ルシファーは早く自宅療法にした方がいいと思っているらしいが、ここの医者がまだ安静にと言っている為、リツカの入院と俺達の警護が続いている。
今リツカは寝ていて、病室にいるのは女二人と俺一人。くそガキは学校に行っているとか言った気がする。レヴィとルシファーは仕事で、ルシファーは仕事でなくともここには一度も来ていない。

「サタンが聞いていなかったみたいだからもう一度言うけど、リツカが喋らないのは精神的ショックのせいらしいわ」
「誰が言ってたんだ?医者か?」
「精神科の先生に来てもらったの、昨日あなたが寝ていた時よ」

リツカは意識を取り戻したが、まだ一言も喋っていなかった。意思表示は目線だけだった。それもたまに。ほとんどは何も見ずに、何もしない。まあ、確かに頭イカれてるとは思うが、精神科となると気が引ける。ビョーキって事だ。

「思えばリツカは家に来てから…いえ、来る前からもツラい事ずくしだった。今回ので限界を越えてしまったのね」
「リッちゃんツラいの?私知らなかったよー、楽しそうにしてたのに。もう一回笑ったらいいのにねー」


←* | top | #→

Dog-ear ??
SCHNEEWITTCHEN






「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -