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舞良は結局怯えながら自分でコンタクトを入れたが、入れてしまえばたいした事はなかった。
眼鏡をせずに良好な視界で見るのは随分久しぶりで、周りが開けて見えた。
髪を上げて必死にコンタクトを入れる舞良を、終始響はニヤニヤ笑っていて、コンタクトを付け終わるとカーテンを開いた。
「ミッキー、いいわよ。後はお願い」
美歌は出てきた舞良を見て、大きく口を開けた。
そして嘘!と言いながら急に笑いだした。
「マイロくん、かっわいー!」
「でしょう、でしょう?だから言ったのよ」
可愛いと言われて、恥ずかしい舞良は視線を泳がせて美歌の視線から逃げた。
「ナリの目を疑って悪かったわ、認める、これはかなり…最高!でもとりあえずその頭何とかしないと。あとそのダサい靴も履き替えてね」
急にテンションの変わった美歌はてきぱきと動き、舞良に靴の入った箱を差し出した。
「私パーティーを抜け出して来たから、あんまりゆっくり出来ないの。私も手伝うわ、どうしたらいい?ミッキー」
二人はそこから手分けして、舞良を整え始めた。
美歌がスーツを整え、響が髪をとかしたりスタイリング剤を付けたりした。
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CINDERELLA STORY