P 122/211


舞良は結局怯えながら自分でコンタクトを入れたが、入れてしまえばたいした事はなかった。

眼鏡をせずに良好な視界で見るのは随分久しぶりで、周りが開けて見えた。

髪を上げて必死にコンタクトを入れる舞良を、終始響はニヤニヤ笑っていて、コンタクトを付け終わるとカーテンを開いた。

「ミッキー、いいわよ。後はお願い」

美歌は出てきた舞良を見て、大きく口を開けた。
そして嘘!と言いながら急に笑いだした。

「マイロくん、かっわいー!」
「でしょう、でしょう?だから言ったのよ」

可愛いと言われて、恥ずかしい舞良は視線を泳がせて美歌の視線から逃げた。

「ナリの目を疑って悪かったわ、認める、これはかなり…最高!でもとりあえずその頭何とかしないと。あとそのダサい靴も履き替えてね」

急にテンションの変わった美歌はてきぱきと動き、舞良に靴の入った箱を差し出した。

「私パーティーを抜け出して来たから、あんまりゆっくり出来ないの。私も手伝うわ、どうしたらいい?ミッキー」

二人はそこから手分けして、舞良を整え始めた。

美歌がスーツを整え、響が髪をとかしたりスタイリング剤を付けたりした。


←* | top | #→

Dog-ear ??
CINDERELLA STORY






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -