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《今更かもしれないけど、31日のパーティー、一緒に行ってくれないかな。本城さんに聞いてもう知ってるとは思うけど、赤羽さんにちゃんと俺から告白もしたいから》
「やっぱりこれは嫌だ」
「どうしてよ、誠実じゃない」
「"告白したいから"って…それはもう告白だと思うんだけど」
「一緒に行くって言ったら付き合える望み大ね、でも告白の返事だとは思っては駄目よ」
「わかってるよ…つ、付き合うとかそんな」
「どもるなんて…!もうマイロ可愛い!」
「…」
赤面したまま舞良が睨むと、響はニヤニヤした口を手で隠してごめんねと言った。
「でももう放課後よ?もう帰るんだし、そろそろ送らないと一人で悩む事になるわよ」
「うん…」
パーティー本番が迫り、浮き足立ったクラスメイト達は終業と共に消え去り、教室には帰り支度を終えた舞良と響だけになっていた。
「わかったわ、そんなに悩むなら送り易い様に加筆してあげるから貸して」
「え…ああ、ありがとう」
舞良は携帯を素直に渡したが、直ぐに後悔した。
響は携帯を受け取ると同時ににっこりと笑って、送信ボタンを押した。
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CINDERELLA STORY