戦争の終わりを音楽が伝え、そのトラックが廃屋の横を通り、私を見つけてくれた。そのトラックに乗っていた男達が着ていたのは、モスグリーンの軍服だった。
男達は銃を突き付けて、私に問いかけた。

「何故、敵兵の死体を寝かせている」
「…私を介抱してくれました」
「こんなに若いのに軍曹か、エリートだったんだろう」

男達は銃をおろした。
ノーランは今、私のグレーの軍服を着ていて、私はノーランのモスグリーンの軍服を着ている。
聞こえて来た音楽が私の国の国歌でないとわかった時、私は死んだノーランと服を交換した。

「お前、名前は?」
「ショーン・ノーラン一等兵です」

誇りは捨てよう。ここで死んだのは私なのだ。
生き残ったのは、この汚い世界に間違って産み落とされた天使だけだ。私はこれからの人生を、その天使になってまっとうしよう。

ノーラン、君もそれを望むだろう?

戦場で再会した副産物の誇り(live)



この終わりが気に入らなかったから、dieバージョンも書いた。
けど、どっちも駄目だった。どっちも違ってどっちも正しい気がして、どっちも消せなかったから、両方を残しました。
私は戦争の話が嫌いです。

名前の付け方が、酷すぎますが…思い付いたのを適当に付けるのが癖で…。ごめんなさい。
クリスの容姿のイメージは、エディレッドメインです。

written by ois







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