下書き@@
奏は麗華の手を放すとその髪を撫でた。
奏
「麗華君はまっさらなんだ。遊女としての仕事以外の事は何も持ってないんだね」
麗華
「………」
奏
「だから、好き嫌いが解らないし、イイとかヨくないとかが判らない」
奏が何を言ってるのか全然解らない。でも麗華は何故か涙を止めることが出来ないでいる。
奏
「今日はこれで終わり。ふたりともここで休んでて。俺晴子ちゃんと話ししてくるから」ヨイショ
次は晴子と立ち上がった奏が立ち止まり振り返る。
奏
「深優ちゃんに手ぇ出しちゃダメよ麗華君?」
麗華
「………」…コクリ…
めっ、と指を指し奏は離れを出て行く。
+※+※+※+※+※+※+※+
【相楽邸 縁側】
晴子
「………」
…すごい……。
…可愛いコが居る…。
奏の指示通り中庭へやってくるとまたまた美少女に遭遇した。しかも2人。
ひとりはテレビで見た事がある。大鷹佐の孫の蝶子(ちょうこ)だろう。もうひとりは金髪ウルフヘアのちびっ子。
晴子が遠目から美少女ふたりを眺めていると金髪ウルフのちびっ子が振り返った。
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