下書き@@
晴子の足音が猛スピードで遠ざかると奏はドアに鍵をかける。そして部屋中のカーテンを閉めて回ると戻って来た。
深優
「奏君?」
奏
「おいで、深優ちゃん。ちょっと手伝って」
深優
「…」ウン
奏
「…ごめんね」
深優の手をとって麗華が居る部屋に入り、襖を閉めて明かりを点ける。
深優を連れて戻って来た奏を麗華は少し苦い顔で見た。
奏
「悔しい?麗華君相手じゃ興奮しないって言われて」
麗華
「………」
奏
「でもホント。感じてるフリしてる麗華君じゃ興奮しない」
そう言いながら麗華の前に膝を着いて座ると、見上げる麗華に深いキスをする。
する…。
麗華
「………!」
奏
「…ほらね。どんなにエロいキスをしても、どんなに麗華君がエロい顔をしても俺には届かない」クスクス
麗華
「………」
麗華の手をとって確認させる。
そんな奏に麗華はますます眉をひそめた。
奏
「ねぇ麗華君。受け側が感じてるとどんな反応するか知ってる?見たことある?」
麗華
「………」ウウン
奏
「そう」
麗華が首を横に振ると「じゃあ教えてあげる」と言って深優を抱き寄せる。
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