下書き@@

ぐい…っ!!



「………」

麗華
「……ふっ…は…っ」



この反応は図星、かな。



 問い詰める奏の口を自分の口で塞ぐ麗華。



「……もう一度訊くよ。これって気持ちイイ?麗華君」

麗華
「………」


「答えて」

麗華
「………」コクン


「……。麗華君は意外と頑固ちゃんだねぇ」フフ



プロの意地って?


さぁて、どうやってソレをねじ曲げてあげようか…。




「残念だけど麗華君相手じゃ俺が興奮しないよ」クスリ

麗華
「………!」


 奏は麗華の上から退くと襖を開けた。


晴子
「Σ!!;;;」ビクッ

深優
「…」


 部屋に入る前の人懐っこい奏はどこへやら。襖を開けた奏は目つきが鋭く、陰のある雰囲気を漂わせている。



「…晴子ちゃん」

晴子
「Σは、はいっ!?」ビクッ


「ここを出て右に行くと突き当たるからそこを左に真っ直ぐ行って。そしたら相楽のお屋敷自慢の庭があるから。そこで待ってて?」ニッコリ

晴子
「は、はい」


 つまりは出て行けと。


晴子
「あ、あの…深優さんは」


「晴子ちゃん」ニコニコ

晴子
「…|||」ビクッ


 晴子は奏の有無を言わさぬ笑顔に静かに離れを出て行った。
 

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