迷子のお人形さん‐003

 はっきりとはわからないけど何かを感じた晴男は美少年の頭を撫でた。


美少年
「?」キョトン

晴男
「悪ぃユッコ、弁当あっためてくれるか?」ナデナデ

友紀
「はいはーい!ちょーっと待っててね!」ニッコリ


 手を振りながら台所に向かう友紀に美少年はハテナな顔をし、「気づかなくてごめんな」と頭を撫でる晴男にさらにハテナになる。


 程なくして部屋にいいにおいが漂い始めると友紀がふたりを呼びに来たので、晴男は美少年の手を引いて居間へと向かった。


友紀
「さ!食べて食べて!」


 居間のテーブルを埋め尽くす弁当とおにぎりとサラダとパン。もはや食べるスペースすらも無い。


晴男
「…お前どんだけあっためてんだよ;;;食いきれねーよ;;;」

友紀
「僕が食べるからへーき☆」ニッコリ

晴男
「あっそ…;;;で。好きなの食っていいよ」

美少年
「?」カクリ


 不思議そうにコンビニの食べ物を見つめる美少年。


晴男
「? 好きなのないか?」

友紀
「それ以前じゃない?」

晴男
「え?」

友紀
「コンビニのご飯食べたことある?」

美少年
「…?」カクリ

友紀
「ほら」

晴男
「!?」


 晴男は驚愕した。まさかコンビニ飯を食ったことのない人間に出会うとは…!と。(大袈裟)


友紀
「これはね〜…よっと」カパッ

美少年
「?」

友紀
「こうやって食べるんだよ〜。ん〜おいしい!」モグモグ
 


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