下書き@@
遊廓商売って…。
遊廓って…女の人と……。
八雲
「麗華君は遊女として屋敷に閉じ込められていたんです。名前は《夕月花魁(ゆうづきおいらん)》遊女のランクは最高位の花魁です。またの名を"鳴かないネコ"とも呼ばれています」
晴子
「…麗華くんが…花魁…」
龍司
「彼は小さな頃から遊女として育てられたから、読み書きが出来ないんだ。話すことが出来ないのは別の理由なのかもしれないけど」
晴子は麗華と出会ってからを思い出した。
麗華の体からしていた匂い。風呂に入れた時の行動。寝かせようとした時に布団へ引っ張られた事…。
それらは全て彼にとってはごく自然な行動だったのだ。
八雲
「麗華君のお客は大概が会長や社長、警察関係者なんかも居ます」
晴子
「!?」
八雲
「よって、四宝院グループは摘発される事もなく堂々と遊廓商売をしているんです」
突飛過ぎる、現実離れした話に呆然としていると静かに話を聞いていた短髪の男が話に入ってくる。
短髪の男
「…夕月が居なくなった四宝院は何をしてくるかわからない。四宝院だけじゃない。客も全てだ」
晴子
「!?」
短髪の男
「高級遊女の麗華君の客はキミの想像を遥かに超える人間ばかりなんだ」
大鷹佐
「耀脩(ようすけ)、客を知っているのか」
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