下書き@@
大鷹佐
「麗華君、どうして晴子ちゃんの家の前に居たんだい?遣いの途中だった?誰かに連れ出された?それとも自分から?」
麗華
「………」
龍司
「大鷹佐様…彼、記憶が無いようなんです」
大鷹佐
「!ふむ…それは困ったな」
晴子
「あ、あの」
大鷹佐
「ん?」
晴子
「あの…わたし…麗華くんの事全然知らなくて…四宝院って有名なお家なんですか?」
大鷹佐
「あー…うん…八雲」
大鷹佐に促されてすぐ後ろに控えていたメガネの男が代わりに説明を始めた。
八雲
「世間では四宝院グループというのはあまり知られていません。私達相楽組や黒崎財閥など、よく知られている財閥や大手企業に有名なグループなんです」
晴子
「はぁ…」
八雲
「しかし、四宝院が知られるようになったのはここ12、3年の事なんです。それは彼、麗華君の存在が理由です」
晴子
「麗華くんが?」
八雲
「はい。四宝院は、というより彼の継母ですね。四宝院かすみ様が麗華君を商品として商売をしているんです。麗華君だけではありません。彼以外にも何人もの人間を屋敷の奥で囲っているんです」
晴子
「?あの…話が、よくわからないんですが…」
麗華くんが商品…?
八雲
「四宝院グループはお金持ち相手に遊廓商売をしているんです」
晴子
「遊廓…商売…?」
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