004@
良かった…名前だけでもわかって。
ぐーきゅるるる〜…っ。
ほっとしたその時《美少年》改め《レイカ》のお腹が突然空腹を訴えた。
初めて見せた人間らしさに顔をほころばせる晴子とは対局にレイカの顔はひきつっている。
理由はなんとなくわかっていた。
晴子
「大丈夫です。叩いたりなんてしません」
レイカ
「………」ビクッ…
晴子
「今、ご飯作ってきますね。わたしもお腹空きました」
晴子はレイカの頭を撫でると台所へと向かった。
予想外の晴子の行動にレイカはただ呆然とする。撫でられた場所を触りながら。
+※+※+※+※+※+※+※+
晴子
「お待たせしました。レイカくんご飯できましたよ」ニッコリ
レイカ
「………」
布団の上でぼんやりしているレイカの手をひいて居間へと向かう。
晴子
「いただきます!」
レイカ
「………」モクモク…
晴子
「…味、どうですか?」
レイカ
「………」モクモク…
晴子
「………;;;」
なんか反応して…;;;
無表情で食べ続けるレイカ。 箸が止まらないのはきっと不味くはないのだろう。
もしくは"空腹は最高の調味料"…。
晴子
(…最後のだったらヤだな…;;;…!)ギョッ
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