006

警察官
「…あー…まぁ…署で保護も出来ますけど…ねぇ?」

晴子
「………うちで預かります」


 何かわかったら署まで連絡してください、と言ってお巡りさんは帰って行った。


 静かになった家の中で改めて美少年を見る。


 晴子はよし、と何かを決め美少年を少し奥まった和室に連れて行く。


晴子
「わたし、ちょっと出掛けて来るのでここで待っててください。あ、あと誰か来ても出なくていいので」

美少年
「………」



…会話が…;;;

……会話が続かないどころか……成立しない……;;;



 こんな調子で大丈夫だろかと不安を感じつつ支度をして家を出る。


+※+※+※+※+※+※+※+



 晴子がやって来たのは近所の書店。顔馴染みの主人と挨拶を交わして目的の場所へ足を運ぶ。

 手に取ったのはメンズファッション雑誌。

 美少年の姿を思い浮かべながらページをめくる。


晴子
「………」



ダメだ……;;;


ファッションセンス皆無のわたしが悩んだところでへんちくりんな組み合わせしかできない………;;;



 数冊の雑誌を買って店を後にした。



やっぱりプロにコーディネートしてもらったほうがいいか…。


 


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