003
晴子
「…い、いろんな意味で…心臓が…いっぱいいっぱい…(涙)|||」ドッドッドッドッ
何が始まったの…?
何の分岐…?
あ…とりあえず…玄関戸締まりしないと…|||
ふわり…。
晴子
「え…」
戸締まりをしようとか、まぁまぁ冷静な頭で玄関に向かおと《ボロ雑巾》改め《捕らわれた美少年》の横を通りかかったとき何かが鼻を掠めた。
相変わらず微動だにしない捕らわれた美少年。
その隣に並び顔を近付ける…。
晴子
(…う…なんか生臭い…||| 何だろう……あ、イカのニオイだ…………?)イカ???
美少年
「………」
イカ臭い…?
晴子
「…!」ハッ
晴子の脳内に昔の記憶が蘇った。それは中学生の頃の記憶―
クラスの男子がアホ丸出しでバカ騒ぎしていた話―
え…ちょっと待っ…;;;
Σえぇっ!!!?;;;
ソレはアレのソレでアレですかッ!?;;;パニック
瞬間、いろんな事を考え、想像した晴子。そして次の瞬間には考える事をやめた。
一気に危険臭ムンムンになった美少年の背中を見ながら、よろけつつもとりあえず玄関に向かう。
美少年の処遇を考えあぐねながら…。
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