迷子のお人形さん‐005
そんなこんなで食べようとすると食べ終えた美少年に見つめられ差し出すという流れを繰り返し、結局美少年は弁当5つとおにぎりを4つとサラダを2つをぺろりと平らげて満腹になった彼は今幸せそうに寝ている。
友紀はというと、彼女は晴男の分の弁当を残し食べるだけ食べて満足げに帰って行った。
もうほぼ冷めた牛丼をほおばりながらぼんやりと美少年を見る。
友紀が着せたコスプレ衣装がしわになるなぁとか冷静に見つつ、男子なのが非常に残念だとかアホなことを考えつつ、食べ終えた晴男は弁当のゴミやらを片付けてなんとなくまた美少年を見る。見ながらふと美少年の首輪が気になった。
アクセサリーではなく、〇〇〇の所有物だと言わんばかりの首輪。
晴男は顔をしかめるとソレを外した。外しながら「なぜ風呂場で外さなかったのか」とか思って自分にツッコんだ。
美少年
「…?」モゾ…
晴男
「! あ、起こしちゃったか」
美少年
「…」ホゲー…
晴男
「そういや名前聞いてなかったな。なんていうんだ?」
美少年
「…」ホゲー…
晴男
「…名前」
美少年
「…?」カクリ
晴男
「……;;;」
美少年は猫のような仕種でごろり寝返りを打つとじっと晴男を見つめた。晴男はというと変な汗が頬を伝い、変な動機に襲われていた…。
名前…わからない…?;;;
いよいよやべーのか…?;;;
迷子のお人形さん_終
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