キレイキレイ‐006
美少年は背後で固まる晴男を潤んだ瞳で流し目に見つめるとその首に腕を絡めて振り向きながらキスをする。
何度も、何度も、柔らかな唇があてられ口を吸われる。
晴男
(…やわらけー……っじゃねぇ!!;;;俺のファーストキスが…っ!!;;;)ガーン…
↑童貞
美少年
「…っは…ふ…///」チュ
晴男
(////これが女の子だったら……って違ぇっ!!)チガウチガウッ
鼻を掠める美少年の匂い。
目元はほんのりと朱に染まり頬は上気して時折甘い声が洩れる―
くらくらと目眩がする。
一片も残さず自分の総てが美少年に引っ張られる。
晴男
(…っんだよ…これ…っ)
こんなん男好きじゃなくたってやべぇだろ…っ。
友紀
(? おぉ!?///)オヤオヤ??///
晴男
「―…っ」
無意識に美少年の舌の動きに合わせる晴男。
頭では変な事だと思っているのに自制が利かない。溶けていく美少年にどんどんと溺れていく―
ふらぁ…っ。
美少年
「―…」クラ…ッ
晴男
「え?」
友紀
「Σあぶっ!!;;;」
気を失って倒れる美少年。
眉をひそめる顔も妙に色っぽい。
晴男
「Σなに!?;;;どうした!?;;;」アセアセッ;;;
友紀
「……寝落ちたみたいだね;;;」アハハ…;;;
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