花を売る少年‐002

龍司
「と、それでは本題に入りましょう」

大鷹佐
「おぉ、そうだな」

龍司
「彼は僕のクライアントで宮下晴男君です。そして問題が隣の彼、四宝院嶺華君です」


 龍司が紹介をすると、大鷹佐の目つきが変わった。


大鷹佐
「四宝院グループの飼いネコか」フム

晴男
「飼い猫?」

龍司
「動物の猫ではないよ」

晴男
「???」


 訳がわからない顔をしている晴男に大鷹佐は龍司を見た。


大鷹佐
「彼に説明は?」

龍司
「まだです。ハレ君が訪ねて来てすぐにこちらに連絡をしたので」

大鷹佐
「そうか。ワシもハレ君、と呼んでいいかな?」ニコニコ

晴男
「! は、はいっ」フレンドリー;;;

大鷹佐
「うん。ハレ君は彼とどこで知り合ったんだね?」

晴男
「えっと…」


 晴男は身振り手振りでテンパりながら精一杯事情を説明した。


大鷹佐
「…ほう。では彼は君の家の前で倒れていて、それを保護したと」

晴男
「はい」

大鷹佐
「……。雅春(まさはる)は居るか」

八雲(やくも)
「いえ。ですが、そろそろ帰宅する頃かと」

大鷹佐
「ふむ。賢児(けんじ)、雅春をここに」


 かしこまりました、と賢児と呼ばれたスーツの男が部屋を出て行く。


 少しの後、大鷹佐は嶺華に話し掛け始めた。

 


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