花を売る少年‐001
晴男
「…」
問@
何故、俺はここに居るのでしょうか…。
今晴男の目の前にはテレビでちょいちょい見掛ける老人が居る。
龍司
「突然申し訳ありません」
老人
「いやいや構わんよ。倅(せがれ)が世話になってるからな」ニカッ
晴男
「…あの、龍司さん…;;;」
龍司
「うん?」
晴男
「…もしかしなくても、その御方は…;;;」
龍司
「うん。相楽 大鷹佐(さがら おおたかのすけ)さんだよ。今、別件で仕事をさせて貰っているんだ」
晴男
「…やっぱり…?;;;」
目の前に居たのは相楽大鷹佐。
相楽組といえば黒崎財閥と提携して様々な事業を行っている凄い人たちで、よくドキュメンタリー取材を受ける程人気の家だ。
そして当然のように金持ちだ。
まぁ、わかりやすく言ってしまえばヤクザ屋さんである。
大鷹佐に言わせると、相楽は昔ながらの仁侠ヤクザで堅気を食い物にする暴力ヤクザとは違うのだとか…。
なにが違うのかなんてコワくて訊けねーけどな…;;;
つーか…そんなレベルの人たちに頼るほどの大事件なんですか…;;;
なんですね…?;;;(涙)
大鷹佐以外にもテレビでよく見る顔が勢揃いしていて晴男はよくわからない緊張感でぶっ倒れそうだった…。
龍司
「ひとまずはこのお屋敷に居れば安全だから」
晴男
「!?」
安全…?
安全てなんですか…!?;;;
今そんなに危険な状況なんですか…っ!?|||
大鷹佐
「なぁに。自分の家のようにくつろいで構わないよ」アッハッハッ
晴男
(む、無理…っ|||)ヒィィ
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