013
お兄さん
「風邪か?寝るのは難しいかもしれないが、少し目を閉じているといい」
絢奈
「…うん…|||」
お兄さん
「姿勢、辛くないか?」
絢奈
「…へ、き…|||」ウーン…
…あー…、
…ちょっと、これはマジでヤバいかも…。
…つーか…。
…なんでこんなに落ち着いてんだろ…。
…熱のせいだな…きっと…。
…たぶん…。
…………
………
……
…
絢奈
「………」スゥ…
お兄さん
「…寝たのか。変な娘だな」ナーデナーデ
翌朝―
絢奈
「…ん……まぶし…」
…?あれ。
私いつのまに横になって寝てたんだろ?
………って!?
お兄さん
「………」クー…
絢奈
「Σ近ッ!!?」ガバッ
目を覚まして視界いっぱいに見えるお兄さんの寝顔。
なぜか腕枕までしてくれている。
そして…。
もちゃ…っ。
絢奈
「Σ!?」ビクッ
慌てて体を起こすと、おでこの辺りからこねくり回した草の塊が剥がれ落ちた。
絢奈
「び、びっくした…;;;」ドキドキドキ…
なんかイイにおいがする…。
ヨモギかな…?
絢奈
「というか熱下がってる?」オォウ
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