胎動篇ー041
銀華
「…天納君とその子は仲良しなの?」
天納
「悪くはないっす。でも会ってもあんまり話さないっすね」
銀華
「話さないで何をしてるの?」
月子
(あれだけにぎやかな天納くんがしゃべらないなんて…想像できない…)ドキドキ
天納
「…隣に座って、庭の景色を眺めるんす…」
銀華
「ゆっくり時間が流れていそうね…」
銀華は目を閉じ、ほぅと白い息を吐いた。
天納
「…///」
月子
(…あれ?あれれ?)
天納くん顔真っ赤…。
天納
「!」バッ
わっ!目…合っちゃった…///
千代
「どうしたの?月ちゃん。顔真っ赤よ」クスクス
月子
「Σ!!;;;てっ!天納くんの顔が真っ赤でっ!つられて…!///」アセアセッ
千代
「天納くん?」ドレドレ
天納
「///」
顔を背けた天納は耳まで真っ赤になっていた。
天納
「いつも…オレが後ろに手ついて座るんすけど…いつの間にかその手に手重ねてて…隣見るとほんのり顔が赤くなってるような気がして…まぁ、こっちは見てくれないんすけど…///」ボソボソ…
月子
「…///」
千代
「…いいなぁ///」
銀華
「…じゃあ大丈夫よ。寧ろ貴方が絵を持っているのを喜ぶと思うわ。言葉や素振りでは嫌がるかもしれない。でもそれは"好き"だからそうするのよ」
天納
「……好き…?」
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