紹介しよう-001

 銀之丞の話で盛り上がるふたりのもとに銀華と吉が訪れ、吉を届けた銀華は次の仕事の為に部屋を出るのを綾狐が呼び止める。


綾狐
「あァ銀華、柳凪家が来るのは明日なンだ。それから話があるから皆を呼ンでくれ」

銀華
「かしこまりました」タン

綾狐
「で、この間に〜。その兎よく見せてくれよ」

月子
「あ、はい」ドウゾ

豆太郎
「Σ!?;;;」イヤイヤッ

綾狐
「観念せい」カカカ

月子
「マメ?」


 綾狐は月子から豆太郎を預かると隅々まで調べる。最初は抵抗していた豆太郎も次第に諦めてぐったりとしている。


綾狐
「…珍しいな」フゥン

月子
「珍しい?」

綾狐
「すげェ珍しい」ニヤニヤ


―とたたたた。


千代
「失礼します」

千歳
「…失礼します」

綾狐
「お〜う」フム

銀華
「失礼します」

金華
「…」

綾狐
「よし、うちは全員揃ったな」


 揃ったのを確認した綾狐は豆太郎を月子に返して居住まいを正す。


銀華
「銀は?」

綾狐
「あれはちょっと使いに出している。花も呼ンでくれ」

銀華
「そう」ハナネコハ…

千代
「今日は柳凪さまが来られるのでは?」

綾狐
「あれは銀の勘違いだ」

千代
「はぁ…勘違い」マタデスカ…

花猫(はなねこ)
「銀助(ぎんすけ)は相変わらずだにゃあ☆」ニャハハ☆

千代
「@☆§℃*#%※!?」ガタタ…ッ

月子
「Σひゃあっ!!?」ビクッ

綾狐
「は〜なァ〜」ハァ…

花猫
「隠密頭・花猫、只今参上しましたにゃ☆」ビシッ


 何時の間にか千代の隣には変な敬礼をした忍び装束の女が座って居た。


綾狐
「…ほンじゃァほンとに全員揃ったところで本題だ」
 


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