お前はまたか-002

銀之丞
「睨むなよ…;;;食欲が…;;;」チョットオチツコウカ…;;;


 目に見えて殺気立つ綾狐からゆっくりと顔を逸らしてその視線を手で遮る。そんなふたりの遣り取りを「またか」といった顔の銀華が隣に座る銀之丞に声を掛ける。


 正直どうでもいいので顔は見ない。箸は止めない。


銀華
「今日は何をやらかしたの?」

銀之丞
「銀華…(涙) いや、昨日荻津と彩華屋から文が届いてたなって…」チラリ…

綾狐
「"文"?」

銀之丞
「………今日…;;;」ドッドッドッドッ

綾狐
「…"今日"?」ゴゴゴゴゴ…

銀之丞
「…………………来るって………;;;;;」チラリ…




ぷっつん。




綾狐
「文は着いたら直ぐ持って来いやァッ(憤怒)!!!!!」ビッシィッ

銀之丞
「Σに゙ゃッ!?;;;;」


 銀之丞の顔面に綾狐の投げつけた箸が綺麗に交差して貼り付く。

 稲荷家の面々は「またか」と黙々と箸を進め、月子は泣き続け、吉と豆太郎はひたすら右に左におろおろした。

 


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